「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声> 教育って何だ     NO.174

 文科省の天下り報道を見ていると、この国がつくづく病み腐っていると感じる。集中した権限をフルに使い退役後の幹部を思いやりぬくぬくした生活保障を考える部署があるのも驚きで、国立大学は完全に植民地化している。この事実だけでも利益相反行為ではないのかと怒りが沸く。現役官僚が予算配分で手心を加えることは天下った先輩への配慮であり、自らへの第二の人生への投資にもなるのだから。
 国立大学の独法化は国の予算合理化の中で生まれ、大学は研究費を削られ利益を上げるために企業との連携が進み今や一体化している。実利につながらない基礎研究は軽視されるという深刻な事態になっている。私立も含めて大学自体が学問/研究の府というイメージが薄れ、学ばない考えない学生排出の場と化している。
 昔は貧乏人の子弟の救いは授業料の安い国公立大学へ行くことだったが、今や軒並み授業料が高騰し大学生は勉学よりもアルバイトに精を出さざるを得ない現実が一般化している。奨学金を借りた学生には、就職後も長いローン支払いの人生が待っている。非正規が半数を占める格差社会は奨学金の返済を許すような余地を与えない。奨学金返還「人生のリスク」、強制執行10年で120倍、という記事が新聞の一面に踊る。その横にあざ笑うかのように文科省問題の記事が並ぶ。
 国会では大阪の私立学校への国有地をただ同然で払い下げた問題が焦点を浴びている。そこの教育内容は戦前の教育勅語の内容を再現した酷いもので、中韓憎め・シンゾウ万歳を幼児に教え込むという。しかもこの「安倍晋三記念小学校」の顧問にシンゾウの妻が堂々と名を連ねたというのだから唖然とする。なのに地検特捜部は動かない。ヤレヤレだ。
(2017.3.3)

<みうらのま> 埃っぽいステーキ

 30年近く前の話。
 IT土方にありがちなデスマーチと化したプロジェクトで、私は毎晩、先輩と社長室に寝袋で寝泊まりをしていた。
 ある日、エアコンが壊れて寒さに凍えなから目覚め、そのまま仕事をしていると、社長に呼び出され、先に入室していた先輩と一緒に「エアコンを壊した」と社長が並べる小言を朦朧としたアタマで聞いていた記憶がある。

 そんなことを思い出したのは「南スーダンでPKO活動をする自衛隊の部隊の活動記録に、今後『戦闘』を使う際は注意するよう統合幕僚長が指示した」という記事が気になっているからだ。

 戦闘が目の前で起きている現場へ、温泉みたいにヌルい場所から日誌に使う用語を注意されて、どんな聖人君子なら素直に従えるというのか。
 彼ら自身が「戦闘」と呼んだその場所から、帰国してほしくない政治家や役人が、「憲法に違反しないよう『武力衝突』という言葉を使うように」だってさ。
 「ふざけんな」てのが感情を持つ人間の正常な反応ではないか。
 「暴走した関東軍」てやつも、現場にはそんな気持ちが充満してたのかも、と想像してみる。

 デスマーチは1ヶ月後、現場を厚木の工場に移し、私の残業時間は230時間を記録して、会社の黒い金字塔になった。
 社長は昼になると遥々、東京からやってきて、まだ半醒半睡状態の私をBMWに乗せ、スシやステーキを食いに連れ出した。
 「この場所(国会)から心からの敬意を表わ」された自衛隊員の皆さんが味わった拍手は、あんなふうに、苦く埃っぽい味がしたのではないかしらん。

自殺幇助の働き方改革  NO.173

 働き方改革が声高に叫ばれている。国会でも論戦が繰り広げられマスメディアも関心が高い。中身を知るとこの改革なるものの陳腐さといい加減さに呆れる。論点が絞られた今、争点は残業の上限を幾らにするかで揉めているのだ。働き方という言葉からは想像さえ出来ない現状なのだ。
 総理シンゾウが国会本会議で、「1億総活躍の大きなカギは働き方改革だ。働く人の立場に立った改革、意欲ある皆さんが多様なチャンスを生み出す、労働制度の大胆な改革を進める」と宣言したことから始まった。1億総活躍の手段として働き方をどうするかがそもそもの出発であるし、「働く人」という言葉を出しながら使う者(資本家)の立場で使い勝手の良い仕組みに作り変えようという狙いであったことが容易に見抜ける。
 労働基準法で労働時間の上限を1日8時間、週40時間と定められているのに、労使協定があれば月40時間、年間360時間の残業が可能である。それに特別条項を設ければ無制限に可能というのが現行だ。要はざる法の典型である。その改正を目指すシンゾウの試みは、年720時間上限というのだから呆れ果てる。社会問題化した電通の若手女子社員の過労死自殺を制度的に補強するのかと言いたくなる。まるで過労死の犠牲者を弄ぶかのような行為だ。
 そもそも法がありながら例外規定を次々に設けて法を骨抜きにする体質こそ問題にすべきである。残業を認める、それに上限を設ける、上限に更に例外を設ける、その上に繁忙期は別よ、こうした仕組みが問題の根幹だろう。政府による典型的な脱法行為幇助の見本だ。
 働き方改革と言うなら、ノルマに縛られず働き甲斐の持てる環境こそ作るべきだし、労働時間は労基法の完全遵守だけでいい。
(2017.2.21)

<田吾作の声> 沖縄人!   NO.172

 辺野古が唯一の解決策とはトランプ政権の国防長官の発言である。有無を言わさぬ姿勢は狂犬と呼ぶに相応しい。そこには沖縄県民の平和を願い自由な空間を取り戻したいという気持ちなど入り込む余地など見られない。例えれば公衆の面前でならず者に不自由を強いられ屈辱に晒される同胞が面前に居るのに、取り巻くわれわれ国民はホゾを噛むしか出来ない状況とでも言うべきか。
 何もできない「本土」のわれわれと違い沖縄県民はあらゆる手段で抵抗し基地反対の意思表示を行ってきた。全ての国政選挙で基地反対派を当選させ政府の政策転換を求めてきたがシンゾウは聞く耳を持たないばかりか、日本国の実質的支配者であるトランプとゴルフ遊びに興じ全面的な恭順の意を表したのだから県民の絶望的な心が伝わる。
 多くが政府広報化したマスメディアの中で気骨ある報道姿勢で信頼の厚い東京新聞だが、その論説副主幹長谷川幸洋が司会をした東京MXテレビの番組で、一方的なヘリパッド反対派への中傷(それも全く嘘だらけの内容)発言を野放しにしてコメントせず実質的に容認したことが今年に入って問題となっている。批判に耐えかねて主幹が謝罪したが本人は開き直っているのだから事態は深刻である。沖縄の関係者はこの有様をどう見ているだろうか。結局ヤマトンチューは所詮沖縄を見下し差別しているだけだ。沖縄戦でも本土防衛の盾にしただけだったし、昭和天皇もソ連の侵攻を恐れ米軍の沖縄統治を支持し県民を見捨てた。そうした沖縄差別は今も変わらない。こうした見方であっても当然だろう。
 沖縄の問題は実は日本人とは何かという点にまで及ぶ。本土の体たらくは「県民」から「沖縄人」へと意識の転換が進むと思われる。
(2017.2.16)

<みうらのま> 二極化する美女とネトウヨ化する中間層

 私が育った40年前の京浜地区では、美女は中学校でケバイ娘に進化して、十代で子供を産むことになっていた。
 例外がないとは言わないから、とりあえず、聞いて欲しい。
 美女は十代で子供を産みヤンママとなり、二十代前半で離婚して、水商売をしながら子供にじゅうぶんな愛情をそそぐ余裕もなく三十代を駆け抜けていく。
 愛情不足で成長した美女の娘は、やはり美女なので、愛情と性欲の区別もつかないまま、前述のルートをたどり、蒲田や川崎のサービス業を支える労働力となる。
 彼の地では、こうして薄幸の美少女と貧困がセットになって再生産されていた。

 先日、山口 真由という弁護士がテレビに出ているのを見て、ため息まじりに、つぶやいた。
 「天は二物を与えず、なんてのは・・・嘘だな」
 それを聞いたカミさんが、
 「あたりまえじゃないの、そんなこともわからないの?」と呆れたように、くさす。
 その指摘は、天の不公正や諺の欺瞞性に向けられたものではない。「え、なんで?」と問うた瞬間、彼女の冷徹な現実認識に思い至り、慄然とした。
 そうなのだ。高学歴の男は、モデルのような美女を嫁にもらい、高学歴と美貌がセットになって再生産されていたのだ。

 もしも私が生まれ故郷の京浜地区を出ること無く、北千住という下町で十数年を過ごすこともなく、今の文教地区に十数年を暮らすことがなければ、この構造をビビットに受け止めることは、できなかったかもしれない。だから、以下はひとつの仮説として、読んで頂きたい。

 上記、2つの事例は、美女の二極化を示している。
 美女が二極化すれば、中間層は「会いに行けるアイドル」の尻でも追いかけているより、ほかははないだろう。
 この救いのない現実にブチ切れた青少年や壮青年の思考や行動がヤンキーのそれに相似するのに不思議はない。しかし、早めのドロップアウトにより思春期限定のアウトロー的価値をテコに薄幸の美女を獲得する豪胆さがあれば、はなから衰退する中間層にしがみついていたりはしないはず。そこで、そんな彼らが活躍と発散の場をネット空間に求めたことにより、大量発生したのが、いわゆる「ネトウヨ」なのではなかろーか。
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日本一新の会 (多摩出張所)

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