「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声>  ヤマトンチューの恥  NO.230

 第二次大戦で本土防衛の捨て石とされた沖縄にとっての終結の日である6月23日、テレビ画面で映し出される「慰霊の日式典」に見入り頭を垂れた。主催者である翁長知事だが病状の深刻さを映すやつれた姿に深く同情の念を禁じ得なかった。緊張緩和という最近の東アジアの情勢変化を踏まえ米軍の基地再編強化策である辺野古への基地移転は時代逆行であり見直すべきとの主張は理に適うものだったし悲痛な訴えは沖縄の心を代弁するものだった。
 それに対し統治者として登場したシンゾウは全く沖縄県民の願いなど歯牙にもかけない調子で、例によって中身のない文面の読み流しで応じた。曰く「出来ることは全て行う。引き続きこの方針の下、沖縄の基地負担軽減に全力を尽くす」と今後も(永遠に)沖縄は基地負担に耐えて頂くとの本音を語るものだった。
 薩摩の方針を受け継いだ明治政府による琉球処分で日本の完全統治下に置かれて以降、沖縄はヤマトによる差別支配が続いた。端的に言えば植民地然として扱われたということだ。シンゾウの伯父でもある佐藤栄作がアメリカから日本への復帰を実現した真の狙いが、沖縄人の抵抗に手を焼いたアメリカが日本政府に肩代わりさせるためであつたことが明確になっている。祖国復帰が米軍基地縮小と思い込んだ沖縄の民にとってアメリカの傀儡政権である日本政府に統治者が代わっただけであることは不幸の始まりであり、恒久的に米軍基地を存続する密約の存在は地獄の始まりである。
 追悼式で中学3年生の少女が朗読した平和の誓いは強く胸を打ち心の中に未だに響いている。真の愛国者なら彼女の言葉を否定など出来ない筈だ。自分がヤマトンチューであることが恥ずかしい。
(2018.6.28)

<田吾作の声>  虚実で煙に巻く     NO.229

 トランプはG7サミットでも鼻つまみ者だ。先進国クラブの中心であるべきなのにルールを認めない、全てアメリカファーストの判断基準で行動するから軋轢を繰り返す。カナダ会議での一枚の写真ほど現在の国際社会の状況を象徴するものはないと感心した。メルケルなどの首脳が椅子に座るトランプに迫っているもので我がシンゾウは困惑した顔でメルケルを見つめている。
 会議の場では言いたい放題のトランプに各国が反発したと伝えられたがシンゾウの意見は特別見られない。要は日本として建前はWTO体制を壊すような動きに反対だが、本音はアメリカファーストでは人後に落ちないため困惑の表情になったと理解すべきだろう。かくて国際舞台での日本の地位はますます軽くる。この程度の御仁を「アメリカ大統領とさしで話せる稀有な存在」と持ちげてみせる自公幹部の頭の中を覗いてみたいものだ。
 トランプが政敵だったヒラリーや民主党を事ある度に口汚く罵ることを何度も目にした。演説の流れや文脈からは繋がらないのに突然、ヒラリーや民主党への品の無い批判が飛び出す。教養・礼儀に欠けたネクタイをつけた無頼漢だと思う。育ちの良くない東部エスタブリッシュメント嫌いの小生からみても。
 ところが彼と同じ同類項が身近に居ると気付いた。それは我がシンゾウである。国会での答弁では(質問者が旧民主党関係者であれば特に)、民主党の政策批判を自らの実績と照らして幾度となく繰り返す。時には以前の自民党政権時の政策も民主党の方針であったかのようなデマも交えてだから意図的である。
 更に共通するのは真実をフェイクと一笑し、一方では自ら虚偽の事実を繰り返すことだ。虚実交えての話術で民を振り回す。
(2018.6.20)

<みうらのま> 船出はいつも、こんなもんさ

田吾作先生と被るのだけれど、やはり、米朝会談について書いてみる。

というのは、報道番組の解説や新聞の社説の論調が、「大成功」と「大失敗」の間のどこかに、社風に見合った落とし所を探しているように見えるから。
戦争と平和を両極に置いて、左右に振れながら一喜一憂する単純さが心配になっている。
私には、どうしても、米朝会談によって、戦争と平和の両方の可能性が高まったようにしか見えない。

「大成功!」と言いたいトランプにしてみれば、米朝合意の不履行を理由に、いつでも戦争を始められるカードを手に入れたわけで、してみれば「大失敗!」と言いたい人たちが指摘する「合意文書の内容が抽象的すぎる」という批判は、そのまま、カードの適用範囲の広さという賛辞になる。
安保理決議こそないものの、米国が核兵器廃絶の進展義務違反を理由に戦争をおっぱじめるのに、事実の有無など問題にならないことは、イラク戦争で経験済み。
トランプにしてみれば、ノーベル平和賞を受賞した後に「北朝の自由作戦」を開始して、武器商人からの報奨も手に入れるのが、合理的選択。もちろん、そんなことは金正恩だって、百も承知なはず。

米朝の戦争になれば、日本は後方支援ではなく、最前線で戦争をするハメになる。ここ数年の法整備を見れば、それは列車が終着駅に至るが如き必然であったと、後の歴史家は分析するだろう。

私は、南北統一や太平洋戦争の完全終結の夢に水を差すつもりはないし、その実現に悲観も楽観もしていない。
ただ、賽は投げられた、と感じている。
国へは戦争でなくて平和、人へは服従でなくて自由、そこに帰着させる勝算も準備もないまま、二人の狂人によって、ついに幕が開けられたのだな、と。

30年前に聞いた歌の一節を思い出している。
「船出はいつも、こんなもんさ」

<田吾作の声> 浮かび上がる戦後日本のツケ NO.228

 米朝首脳会談のニュースがマスコミを席捲している。概して成果に関しては懐疑的な論評が多いが、それは彼らが既存秩序の一翼を担う立場からすれば仕方がないとも言える。ただ鎖国状態で牙だけを磨いてきた金正恩を外交の舞台に引きずり出したのがトランプであったこと、この二人の狂人に世界が注目せざるを得なかったことに現実政治の面白さを感じる。
 今回の会談で感じたことが3点ある。一つは焦点であった非核化だが、朝鮮の核廃棄については論評するが欧米やイスラエルなどの保有について是認する理不尽さは変わらない。公然たる非対称の論理をかざすものに堂々と民主主義を語る資格はない。
 二つ目は日本の拉致問題がアメリカにとっては数あるカードの一つとして使われただけで何らの進展もなかったことだ。「正恩と解決しなければ」とのシンゾウの弁が、空しく響く。人権問題をアメリカに丸投げし圧力だけに頼ってきた自主外交の不在が露呈した。
 三番目は戦後日本政治の負のツケを覚悟しなければならなくなったということだ。日本の見せかけの復興と繁栄は我が国の地政学的な立場があったからで、東西対決の中で朝鮮半島での冷戦を隠れ蓑にした平和であったことを思い起こすべきだ。この間、日本はひたすらアメリカにひれ伏すだけで自主的に戦後処理も含め歴史的な総括を避けてきた。多少の想像力を持てば朝鮮半島でどのような形であれ平和が実現すれば、今度は日本がアメリカにとって対中国の最前線となり一層の軍事力強化を強いられることは不可避だ。勿論、財界人が当てにする朝鮮復興特需からは排除されるし、軍事産業だけが潤うことになる。
 北東アジアの激変下で戦後日本の財産が消失していることに気づく。
(2018.6.13)

<みうらのま> 幻想の右翼、幻想の左翼

幻想の右翼、幻想の左翼

大学の頃、バイト先の古本屋のオヤジが大学のアジビラを見て「マルクスも読まずに左翼を名乗るな」と毒づくのを聞いて、左翼という人たちの気高い敷居みたいなものを感じた。
最近は反安倍をSNSでつぶやけば左翼の認定をいただけるので、とてもハードルが下がったように思える。

右翼に関しても同様で、昔のような天皇への忠誠心や政治腐敗に対する憂国の至情から政治家暗殺を企てるような国士を右翼と呼び、そんな人たちが現存するのであれば、佐川元理財局長のような国会証言や麻生財務大臣のような記者会見はありえなかったはずだ。
今、右翼であるためには、「米朝会談をやる」と聞いては賛成し、「やらない」と聞いては賛成し、「やっぱりやる」と聞いてまた賛成する安倍政権に対して盲目的に追従をしていればOKらしい。

そんな現在の左翼はパヨクやブサヨ、右翼はネトウヨやバカウヨと、明確に呼び分けるのが、草葉の陰に眠る左翼や右翼の方々への礼儀のようにもおもえる。
しかし、そのパヨクがネトウヨを攻撃する時、その背後に右翼の祖霊を、ネトウヨがパヨクを攻撃する時、その背後に左翼の祖霊を見て、相互に絡み合っているとすれば、無関係と切り捨てるのも、理屈に偏りすぎているだろうか。
現実には、ネトウヨの脳内に住む左翼と同様に、多くの国民が右翼と思っている人たちも、すでに存在しないか、絶滅寸前の希少種なのだろう。

名前を頼りに脳内で肥大化させた敵のイメージと闘う行為は、妄想性障害のある依存症患者と変わりなく、社会にとっての害悪でしかない。議論ではなく、治療が必要な人として対処するべきなのだ。
まず、ネトウヨを「ネットにウヨウヨいる人たち」と再定義して右翼の概念から隔離する。次にネトウヨに敵対する人たちに新しい名前を与えて左翼のイメージを払拭することを提案したい。
「ネトリベ」は「ネオリベ」みたいだから、却下。

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日本一新の会 (多摩出張所)

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当出張所では 日本一新の会の皆様の寄稿を随時、募集中であります。よろしくお願い致します。


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