「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声> 人として生きること  NO.193

 日野原重明さんが亡くなった。105歳の大往生だった。生前の活動を振り返る様々な報道がマスメディアで伝えられているが、人道主義・平和主義という考えで貫かれ一生だったという点は共通している。故人が共謀罪法にも反対していたことを、成立時まではその危険性に頬被りしたメディアが伝えていた。
 彼の生命観を物語るものとして「命とは有意義に使える時間のこと」という言葉がある。このことを全国の児童に説いて回る姿はニュースで幾度となく報じられたことがある。
 エピソードとして印象に残っているのは、日野原さんが98歳から始めた俳句作りのきっかけとなった或る少年との交流である。岸和田市に生まれた未熟児の小林凛君は学校で苛めにあい中学から不登校になった。5歳から始めた俳句作りで気を紛らし、昆虫などの小動物を愛する生活をおくり、勉学は母親の独自カリキュラムに沿った自学自習で補っている。死ね、ボケなど級友達の発する言葉の暴力は、彼をギスギスしない平和な時間が欲しいという心境に導く。その彼がつくる俳句を知った日野原さんが文通を始め、大きく年齢の違う二人の間に交誼が生まれ続くことになる。
 日野原さんの勤める聖路加国際病院で勤務する友人からは哀悼のメールに返事があり、「院長は穏やかに天国に召されました。何時も笑顔で明るい人柄の最愛の尊敬できる方でした」との言葉があった。単に抽象的な人道や平和を語るのではなく具体的な行動者としての生き方がわれわれの心を打つ。
 生きることの意味を自らの生涯を通して示したことは後輩のわれわれに影響を与えずにはおかない。小生も悪戯に馬齢を重ねることを恥とし少しでも社会的に有意義な関与をしたいとの思いを強くした。
(2017.7.24)
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