「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

自殺幇助の働き方改革  NO.173

 働き方改革が声高に叫ばれている。国会でも論戦が繰り広げられマスメディアも関心が高い。中身を知るとこの改革なるものの陳腐さといい加減さに呆れる。論点が絞られた今、争点は残業の上限を幾らにするかで揉めているのだ。働き方という言葉からは想像さえ出来ない現状なのだ。
 総理シンゾウが国会本会議で、「1億総活躍の大きなカギは働き方改革だ。働く人の立場に立った改革、意欲ある皆さんが多様なチャンスを生み出す、労働制度の大胆な改革を進める」と宣言したことから始まった。1億総活躍の手段として働き方をどうするかがそもそもの出発であるし、「働く人」という言葉を出しながら使う者(資本家)の立場で使い勝手の良い仕組みに作り変えようという狙いであったことが容易に見抜ける。
 労働基準法で労働時間の上限を1日8時間、週40時間と定められているのに、労使協定があれば月40時間、年間360時間の残業が可能である。それに特別条項を設ければ無制限に可能というのが現行だ。要はざる法の典型である。その改正を目指すシンゾウの試みは、年720時間上限というのだから呆れ果てる。社会問題化した電通の若手女子社員の過労死自殺を制度的に補強するのかと言いたくなる。まるで過労死の犠牲者を弄ぶかのような行為だ。
 そもそも法がありながら例外規定を次々に設けて法を骨抜きにする体質こそ問題にすべきである。残業を認める、それに上限を設ける、上限に更に例外を設ける、その上に繁忙期は別よ、こうした仕組みが問題の根幹だろう。政府による典型的な脱法行為幇助の見本だ。
 働き方改革と言うなら、ノルマに縛られず働き甲斐の持てる環境こそ作るべきだし、労働時間は労基法の完全遵守だけでいい。
(2017.2.21)

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コメント
No title
もっと残業させられるようにすることを1億総活躍と言っているわけですか…これも「平和安全法性」同様オーウェル曰くのダブルスピークってやつですね
2017/02/21(火) 13:17 | URL | anndue #-[ 編集]
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