「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<みうらのま> 幻燈としてのトランプ現象



 飲み屋で出会うと、いつも興味深い話を聞かせてくれる心のお医者さんが新聞の切り抜きを取り出した。
9/30 の朝日新聞で、山田昌弘という人が面白い事を書いている、と。


 横軸に「現状に満足か不満か」、縦軸に「将来に希望があるか悲観的か」という四象グラフを描きます。
 ・現状に不満で将来に希望を持つ人は「革新」
 ・現状に満足で将来に希望がある人は「進歩」
 ・現状に満足で将来に悲観的な人は「保守」
 ・現状に不満で将来に悲観的な人は「反動」
トランプ現象など右傾化する欧米の若者は「反動」に入ります。

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 今にしてみれば結果的に、米国では、この第三象限(反動)の投票行動をとる人が予想以上に多かった、ということになる。
 私には山田昌弘さんがこの第三象限を、なぜ「反動」と名付けたのか、わからない。また、現状に不満で将来に悲観的な人が、なぜ「動」くことに「反」対するのかも、わからない。
 それでも、ここに真理の匂いを嗅ぎ取ることは、できる。


 現状に不満で将来に悲観的な人は、動く気力も失ってしまう。あるのは、社会への、生への、呪詛だけ。そんな極端な人は少なくても、こんなブラックホールが第三象限の中心にポツリと存在し、境界を超えて他の象限へと波及する、強力な重力を及ぼしているのかも。


 以前、「憎悪の政治」というエントリーで、
 > 集団的無意識が不安や不満で膨張した時、うずまく負のエネルギーを推進力に転換する機構の中核には、ルサンチマンのカリスマのような資質の人間がいる。
 と書いた。選挙が終わると誹謗中傷、罵詈雑言が嘘のように静まったトランプ氏の行動と整合的だと思う。もちろん、ブログが言及しているのは安倍晋三氏について、であり、この文章は
 > 安倍政権の一貫性は、(中省略)、民衆の負のエネルギー増大が目的(中省略)に感じられて、私ゃ、そこが恐い。
 で終わる。


 10年以上前から職場の同僚達で「NSH研究会」という報告会を続けている。NSHとはネタミ・ソネミ・ヒガミのことで、設立当初の報告の対象は「2ちゃんねる」に棲息する(今で言う)ネトウヨの観察であったのが、年々、対象が拡大し、現在では政治・経済・社会・芸能に至るまで、世情を覆い尽くしてしまった。
 会は昨年、ある事件をキッカケに一応、解散したつもりであった。日の本の国の日が暮れて、闇夜でカラスを探すような作業に存在意義を見失ったからだ。
 ところが、日本列島が夜ならアメリカ大陸は昼とは限らず、今回の大統領選の結果に、研究会は自ら選んだそのテーマの延焼を予測できなかったことに、今、呆然としている。


 トランプ現象を世界的な反グローバリズムの潮流と解釈し控えめに喜ぶ人を見て、前述のエントリーの書き出しを思い出した。
 > 将来の不安や現在の不満がより高まれば、安倍政権が倒れるのではないか、という考えは楽天が過ぎると思う。

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コメント
No title
トランプ現象、
今、何か書いておかないと、後から何か言う資格(?)無くなる、
という妙な強迫観念に駆られて書いてみました。 ^^;
2016/11/22(火) 12:48 | URL | みゅうらま #LkZag.iM[ 編集]
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