「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声> ノーベル賞に酔う  NO.158

 ノーベル医学生理学賞を大隅良典東工大栄誉教授が受賞した。浅学菲才の小我が身にとっては、初めてオートファジーなる言葉を知るきっかけにもなった。細胞は一遍に入れ替わるのではなく少しずつ新しいのに代わりその間旧い細胞が再生されて働いているということか。要はリサイクルであり人体そのものが循環型に作られていることを物語るものだ。
 受賞者が一人ということは研究自体が独創的であることを証明している。大隅さんが取り掛かった時は、未開の分野で将来がどうなるか(カネになるか)皆目見当がつかなかったという。未知のものへ興味を持つという本来的な科学精神に基づくものだから、純粋に祝福したくなる。受賞の言葉で基礎研究の重要性や日の当たらない研究分野への理解を述べている。当然、研究環境の改善も。
 受賞が決まるといつもの通り総理が大隅さんに電話したらしい。新自由主義路線をすすむシンゾウこそ祝いの言葉を送る資格がないにも関わらずだ。破廉恥極まりない。酒を楽しみ様々な場で人生を語ることが好きだとし、サイエンスを始終考えている訳ではないとする大隅さんの発言に共感が沸く。基礎研究を切り捨て実利の理科系を重視して文科系学問を切り捨てる今の政治の考えからは決して生まれない人生訓だ。
 効率よく目的物を破壊し人を殺戮する武器研究に大学が邁進しているという。果してこれが科学と呼べるのだろうか。ヒトの幸せに生きる権利を抹殺し奪うことが学問と言える訳がない。ヒトの構造を知ることはヒトの生き方を考えることにつながり人間らしさを追求することだと言いたい。科学的な心とは究極的には人類愛でなくてはならない。などと考えながらその日の晩酌はすすんだ。
 (2016.10.10)
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コメント
No title
学生の頃に読んだ「暗黙知の次元」(マイケル・ポランニー)ていう本に、
「探求者達の時代」ていう章があって、来るべき時代を社会構造からでなく人間像から語ってたような記憶があります。
研究結果はそれ自体が人類の価値であって、応用技術への可能性で測るのは野暮ってもんすよね。
2016/10/11(火) 09:36 | URL | みゅうらま #LkZag.iM[ 編集]
農業と料理
まったく違う話かも知れませんが

農業はたくさん良いものをつくるために自然などと向き合うために日々工夫されてきている
料理は保存とか美味しく食べるために工夫されてきた
これらは人間の経験則に基づく自然科学の集大成なのかなぁと感じてます

ただこのことは自然に左右されることが大きく
ブレが大きい
(私事 昨年から今年にかけてズボラが原因で大豆麦ともに壊滅でした…)

そんな中で確立したものを生じさせれたらノーベル賞ものなんでしょうね
ただし 遺伝子組換えはごめんです
2016/10/15(土) 03:20 | URL | 大豆麦 #/pHIRAno[ 編集]
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