「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<みうらのま> 氷山の一角から氷山の大きさを推(し)る

東大生の有罪判決
 東大生に有罪判決。といっても「やーい、いい気味」という話ではない。
 判決によれば「酔った女性にわいせつ行為をする目的でサークルを結成して実行した」罪。「東大生がそんなコトをするなんて!」という話でもない。
 ふと、数年前にあった、「センター入試の試験問題が『Yahoo!知恵袋』に投稿された」というニュースを思い出したのだ。犯人は受験生で試験時間中の返信を期待して質問を投稿していた、というアレ。
 以前から「通信機能のついたカメラとバイブがあれば不正は可能だ」と入試担当者に指摘していたので、不正行為自体に驚きはない。私が驚いたのは回答を求める先が「Yahoo!知恵袋」であったことだ。
 裕福な家庭かチョイト気の利いた人間なら、家庭教師か友人にでも正解の送信を依頼するだろう。たとえ友人がアホでもネットで検索すれば、それなりの解答を得られる科目も多いはずた。
 そして、私を驚かせた後、不安にさせたのは、このニュースに対する関心が、「Yahoo!知恵袋」の説明と「試験場へのスマホ持ち込み規制の可否」に集中し収束していったことだ。
 たとえ、「Yahoo!知恵袋」を知らなくても、その概略を聞き、少しだけアタマを働かせれば、同様の手口による不正が広汎に普及したことによって、ついに公の場に不正入試の助力を求める粗忽者までもが出現するに至った、という経緯が想像できるはずだ。とすれば次に関心が向くのは、海に流出しちまった汚染水(不正合格者)の量はどれほどか?ではなかろーか。このことに触れるニュースを見ることは無かった。
 覆水盆に返らず、今さら調べようがない、問うても詮無き事、という理屈はわかる。しかし、「不正が発覚しました」よりも「不正がコモディティ化してました」のほうが、よっぽど深刻な問題だろー、という気持ちが拭えない。
 だってですよ、立派な大学を出た偉い人たちの学力や良心が知らない間に、私たち一般人の想像以上に劣化しているとしたら、それはかなり、恐ろしいことだと、思いませんか?

運転手はキミだ、車掌はボクだ
 例えば、バスの運転手が妙な性癖を持っていたとしても、私は気にしない。しかし、運転手が運転技術を持って無いのは困る。
 SM大臣、下着ドロ大臣、少年買春議員といった性癖に起因するスキャンダルに倫理的問題が無いとはいわない。しかし、「歯舞」を読めない沖縄北方担当大臣とか、国際機関が定めた被曝放射線量を「何の科学的根拠もなく」と断言しちゃう環境大臣とか、ポツダム宣言を読んでないと断言しちゃう総理大臣とかは、次元が異なる問題だ。たとえ、浅学な私がそれを知らなかったとしても、やはりそれとは次元が異なるはずだ。なぜなら、私はバスを運転しない。国民を代表して行政をコントロールする立場にある人達が、そこに求められる最低限の知識や教養を持って無いとすれば、それは性癖より、よっぽど深刻な問題だろー、という気持ちが拭えない。

 もちろん、「ド忘れした」、「たまたま知らなかった」、「うっかり誤解を生む表現をしました」などの釈明を全否定する根拠など私にはない。スマホによる不正入試も「Yahoo!知恵袋」の件が日本で初めてだったのかもしれない。
 しかし、小学校で「同様に確からしい」とかって習った統計的蓋然性てもんがある。それに倣えば、これくらいは言っても許されると思うのだ。つまり、「彼らは私達の想像以上に、視野が狭く、思慮が浅く、感性が鈍く、心が未熟で、先見性に乏しく、知識も教養も立場相応の水準に遠く達していない(かもしれない)」と。表現がくどくなった。強調したいのは「私達の想像以上に」だ。
 税金の空費が避けられないのは、1万箇所が点検漏れの原子炉もんじゅ、盛り土がなかった豊洲新市場、聖火台の設置場所が無かった新国立競技場だけではないはず。これらに共通するマヌケさが顕すのは「私達の想像以上に」行政とその仕事全体の劣化が進んでいる、てことだから。



スポンサーサイト
コメント
No title
田吾作師匠、忙しそうなので、場繋ぎしときやした。
2016/09/23(金) 20:03 | URL | みうらま #LkZag.iM[ 編集]
No title
なるほど!たまにしかない不祥事が露見したんじゃなく、寧ろ一事が万事かもしれない、ってことですね(^^;)ひゃ
2016/09/23(金) 20:18 | URL | anndue #-[ 編集]
結果にコミット
科学技術面にコミットは出来ませんが
身近な問題とかには対処していきたい

なんで指摘する議員とかマスコミはいないのかはわからない
2016/09/23(金) 21:37 | URL | 大豆麦 #/pHIRAno[ 編集]
No title
制度が整備されシステム化すればするほど、このような抜け駆けは避けられない。受験一つをとっても、合格だけを目指すならば、統計学的に出題頻度の高いものを重点的に暗記し頻度の低いものは切り捨てることは当たり前の手段。総合性が抜け落ちるということは全体を見る目や俯瞰的に考えることが出来ないことに通ずる。コラムニストの言うようにエリートがいなくなったことは事実でしょう。そう言えば昔某省庁の人事担当幹部が「最近の東大卒なんてどうしようもない」と嘆いていた(彼自身も東大法学部出身なのに)。世間的な常識さえない程度の学生を最高学府に発見しても驚く時代ではない、と言うべきでしょう。日本国の劣化はシンゾウだけが表してはいない。
2016/09/24(土) 11:50 | URL | 多摩の風 #-[ 編集]
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

日本一新の会 (多摩出張所)

Author:日本一新の会 (多摩出張所)
<特別寄稿を募集致します>
当出張所では、森友問題について
「自身でブログを開設するほどではないけれど、ぜひ物申したい!」というあなた様の原稿を
tama.nipponissin@gmail.com にてお待ちしています。報酬はございませんが、必ず(明白な悪意や公序良俗に反する場合を除き)掲載させて頂きます。
よろしくお願い致します。

田吾作、みうら、anndue

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR