「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<みうらのま> 日本会議=「田舎の長男」論

 原発事故直後に福島から千人の避難者を受け入れたオラが町を誇らしく語った後に田舎の長男は断言した。
 「日本は原発を捨てられない。なぜなら、それはアメリカの命令だからだ」

 内容はトホホな属国の惨状なのに、勇ましく、男らしさに満ちたその言い方が妙に気に掛かり、
 「んだね、先の参院選、沖縄と福島で現職大臣が負けたのも、関係あんのかもすんないね」、などと応じながら、私の頭は別のことを考えていた。

 少し前に「日本会議の研究」を取り上げて、「こりゃ、強敵だわ」と書いた。もちろん、これは「影のボスキャラが現れた、そいつがめっぽう強くって、」といった意味ではない。
 この本で一躍有名になった菅野 完氏が、最近、世間の日本会議に関する陰謀論的興奮に対して水を浴びせている。いわく、「そんなやつ、おらへんちゅうねん。冷静に事実だけ見ていかなあかんでしょ」。彼らの本質は「「女・子供は黙ってろ」という、「僕の中にもいる"ニッポンのオッサン会議"である」。

 菅野 完氏の中だけではない。多かれ少なかれ、私を含め、全ての日本の男のなかに在るミソジニーやマチズモ(私の言葉では「田舎の長男」的な)、悪の秘密結社のイメージからは程遠い、近代日本の土着的思考が日本会議の理念の中核だ、という見解に共感する。

 「日本は原発を捨てられない。なぜなら、それはアメリカの命令だからだ」
 この思考は欧米との大戦を受け入れた日本人の意識を抑圧しがち。 
 この思考は脅迫的に勝者であることを求め、弱さを認める勇気を見失いがち。
 この思考は終戦は認めても敗戦は認めず、そのコンプレックスから勝者にへつらいがち。
 この思考は戦後の経済成長という栄光と自分を同一化しがち。
 この思考は戦後の経済成長の負の側面から目をそらしがち。
 この思考の主体は大人・男であって、子供を保護される対象に限定しがち。
 この思考の主体は大人・男であって、女を銃後の協力者に限定しがち。
 この思考は都合よく組み立てた過去に従属し、未来に従属を強制しがち。

 母の実家を後に、近所に住む85歳の伯母を訪ねた。
 「あれ(311)以来、おらたちオナゴの茶飲み話でも、政治の話が出るようになったハ」
 素朴なババチャの話から、先の参院選の奥羽越列藩同盟のような結果に合点がいった。

 行き詰り、追い詰められ、うなされている男・大人どもを真夏の夢から救出せんと、女・子供・老人達が総掛かりで、社会を揺り起こしている、正気を取り戻せ、と。
 そんなふうに見えた。

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コメント
田舎の私
最近、少しだけ何のためにするのか
何のためにしようとするのかを考えるようになりました。

原発はアメリカの押しつけだけでなくて
日本も核技術を保持するために必要とか
根本には核抑止力の思想があるゆえになんでしょうね
核と原子力は都合よく使い分けられわれわれを翻弄させてますね

何のために
核がこの地上に無くなる時
本質が見えるのかも知れないと感じてます
2016/09/06(火) 12:26 | URL | 大豆麦 #/pHIRAno[ 編集]
No title
「田舎の長男」、あくまで概念です、気にしないでください。
東京人もほとんどは(私もふくめ)戦後、田舎から出てきた人ですし、
311以降、東京の(同調圧力みたいな)田舎臭さに愛想が尽きて地方での生活を始めた(都会的な?)人も、多いです。
anndue のカッコイイ、ロックな友人も、岡山(だっけ?)の百島とかいう所に引越したそうです。
あと、長男ぽい女性もいますし、長男ぽい次男三男も、長男ぽくない長男もいて、、、つまりは概念です。

> 核がこの地上に無くなる時
> 本質が見えるのかも知れないと感じてます

人類が地上に無くなる時と一緒だったりして。^^;
昨日、日本海に落ちた北朝鮮のミサイル、新聞に簡易図が出てて、
その矢印をそのままの距離で方角を変えると原発銀座福井県、
それをあのボンクラ息子が300発も持ってると聞いて、
軍事予算を拡大しながら、原発再稼動を推進している政府て、
あちらを上回るアホウなのではないか、と思った次第です。

原爆投下されたトラウマは原爆持つことでしか癒えなくて、
原爆持つことが出来ないから、せめて、いつでも原爆を作れるように
原発維持したくて仕方ないのでしょうか。

(誤字が多かったんで書き直しました)
2016/09/06(火) 15:43 | URL | みうらま #LkZag.iM[ 編集]
No title
田舎の長男は全てを受け入れる習性を持つ。家父長制の影響から抜け切れず(無自覚的に)自分が全てを背負っていかねばと、つい肩に力が入る。そこには守るべき「何を」が抽象的だし、何故「守る」のかも定かでない。当然ながら田舎の女は付いていけない。昔、高度成長期を前にした時代に東北の男たちが大勢、出稼ぎに東京へ出て行ったものだ。その時田舎に残された妻たちが唄った詩集がある、『村の女は眠れない』。黙って理不尽さを受け入れた彼女たちは今は違うのではないか、「村の女は黙らない」。
2016/09/06(火) 18:09 | URL | 多摩の風 #-[ 編集]
No title
件の田舎の長男、私は尊敬しています。
裏山の墓地に行くと、数年前に建てた墓石から、土と同化しそうなお墓まで、
グラデーションになって、10くらい並んでいるのです。
先祖代々続く時間の大蛇に自分の命を予め捧げ生きる覚悟は、
私には想像すらできません。

ちょいと私的な生育環境の話ですが、
母は「父・母・姉・姉・自分」の女系家族で育ちました。
美空ひばりに憧れて田舎を捨て東京に出てきて、町工場の私の父と
「父・母・息子・息子(私)・息子」の男系家族を築きました。
私と弟の間には生活の事情から、中絶した子が一人いて、
母はそれが女の子だったと信じています。
その反動で、母は私が幼い頃、女物や赤い服を着せることが多かったそうです。
(甲斐なく、今では立派なスケベオヤジに育ってしまいましたが(笑))
今回の旅行で、心理学的な意味での自我の構造だけではなく、
大げさにいえば、自分の産まれた意味を知ったような気がしました。
東北の女達の深層に潜む、般若面の心理に繋がれる資質があるんじゃないかしらん。
同行した兄弟が、まったく、そこんとこ、感じてないようだったので。

『村の女は眠れない』 読んでみます。
2016/09/06(火) 18:58 | URL | みうらま #LkZag.iM[ 編集]
No title
田吾作さ…じゃなかった多摩の風さんのコメント…詩情溢れると申しますか
映像や歌(石川さゆり森昌子的な)が聴こえてくるような
余韻の残る読後感でジーンときました(*^^*)

先祖代々の土地・家・墓・家業を守らねばならない方々、本当に大変ですね…。
私も一応(*1)父方の家系の嫡流なのですが
祖父の代、父が子供の頃に故地の南方の島を離れ関東に移住し
祖父は教員・祖母は保育園創業し園長・私の両親も美術教師だったので
継ぐ家業もなく(*2)守るべき代々の墓もなく(*3)
酒好きの親父(祖父も)はロクに財産も築かずで(笑)
何のしがらみも私に残さなかったこと(皮肉ではなく)心底感謝しています。
こんな私と「田舎の長男」の方々とは、価値観政治観が違って当然だろう…
と相手の立場への尊重・敬意を心に留めておこうと、改めて思いました。

*1:父親は私の母とは再婚で前妻との間に男子(私にとって義兄)がいましたので「一応」です(^^;)
*2:厳密には祖母の保育園は家業ですが、父が前妻側に譲りました(義兄がいま理事長やってるそう)。
*3:と言いつつ…ちょうど先週偶然ネットのブログで、故地の私の先祖代々の埋もれてる墓を見つけた方の記事を見つけました(^^;)先々週に30年以上ぶりに故地を訪れたところだったので、旅行前に記事見つけてお墓参りできてればと…妙な後悔が残りました(笑)
http://blog.livedoor.jp/f3m1i0o-310230/archives/58956287.html

長文の自分語り、失礼しました!m(_ _)m
2016/09/07(水) 18:42 | URL | anndue #-[ 編集]
あっ書き忘れました
百島は広島県尾道市です~(^^)
2016/09/07(水) 18:43 | URL | anndue #-[ 編集]
No title
>彼のご子息「安藤佳翠」は《島の南洲先生》なる書をまとめているが、その後の子孫は島を離れてしまったのだろう。

て、anndue のオヤジてこと? どおりで、逸話が多いご尊父様。

> 守らればなるまい、「安藤佳竹」も島を興した偉人の一人である。

おお、偉人を祖先に持っているのか、見る目が変わってしまいそうだ。
(ん? 前にも一度、聞いたことあるような気もしてき・・・ ^^;)
2016/09/08(木) 14:45 | URL | みゅうらま #LkZag.iM[ 編集]
No title
いえいえ小さい島の中での「偉人」ですからたかが知れてます(笑)
安藤佳翠は私の父ではなくもっと昔の方で、佳竹(私のひぃひぃひぃ爺さんみたいです)の息子(私のひぃひぃ爺さんの弟)だったと思います。文芸方面が得意だったそうで、那覇市歌の作詞などもやってます。
http://www.city.naha.okinawa.jp/general/profile/symbol/
佳竹はもともと「操(みさお)」という家の生まれで、その兄だったか操坦勁という人物は子供の頃島流し中の西郷さんに薫陶を受けたという島の歴史のプチ有名人です(笑)
2016/09/09(金) 12:38 | URL | anndue #-[ 編集]
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