「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声> 障害者問題への視点  NO.151

 7月に起きた神奈川県の津久井やまゆり園での元同職員による虐殺事件は深い衝撃を与えた。その後の報道は必ずしも納得のいくものではない。障害者問題への大きな教訓とすべき機会にと考える小生からすれば疑問を覚える視点が少なくない。
 一つは障害者への理解が社会的には進んでいるのに、一部には遅れた考えがあるとする分析である。障害者権利条約の発効はその頂点を成すものだとし、我が国の障害者問題への歴史的評価を自賛する。残念ながら不埒者が台無しにしているという論法は表面的すぎる。法や制度は整ってきているから社会的理解も高まっているとする行政好みの解釈は間違っている。その証明は今春施行された障害者差別解消法にバリアフリーの義務化を公的機関だけに限定し多数を占める民間法人には努力義務と抜け穴を設けたことが物語っている。要は障害者は自己責任で自由を謳歌せよという訳だ。
 更に腹立たしく思うのは犯人を精神異常者として片づけ今回を飽くまで特殊ケースだとし、措置入院制度を強化せよという分析である。犯人がナチス思想を賛美したことを強調しそれを異常の根拠として徹底した措置を行えと言うのだから聞くに堪えない。歴史を振り返れば戦前の暗黒時代に戦争の批判をした国民は非国民即ち異常者として排除されたのだから、世の中がおかしくなると正否が逆立ちすること位は常識として持てよと言いたい。この過ちは自らも一歩間違えば犯人と同じ行為に及ぶかも知れないとする謙虚な心の欠如である。この証明は福祉を志した専門家による福祉現場での虐待行為を知れば明らかである。多くは隠蔽されしかも繰り返されている。
 ことの本質は差別意識の認識にある。
(2016.8.22)
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コメント
No title
ご指摘のとおり、
同じ環境にあれば自分もやっちまうかも、みたいな想像力とか、
どういう経験が彼の思想を構築したのか、みたいな議論とか、
ぜーんぜん、無かった気がしますね。
2016/08/23(火) 11:16 | URL | みうらま #-[ 編集]
社会的な制度は本当に充実されてきたのかも知れませんがその制を運用していくにあたってはまだまだ国民社会の認知や理解は進んでいないのかなとも感じてます。
参議選挙や相模原の事件以後
特に何のために、誰のためにを考えるようになりました
そして先ずは家族や親近者から寄り添うことを意識するようになりました
2016/08/24(水) 06:07 | URL | 大豆麦 #/pHIRAno[ 編集]
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