「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声> ヒロシマの風化  NO.149

 今年も広島と長崎の被爆祈念式典が行われた。共通するのは先頃のオバマ米大統領の広島訪問の意義を評価している点である。しかし両者の視点がまるで異なることが浮き彫りになったことは注目に値する。ヒロシマでは全面評価されアメリカの原爆投下さえ問わないとするものだったのに比べ、ナガサキでは抽象的に空から落ちてきたのではなく具体的にアメリカが原爆を落としたこと、抽象的に核兵器の廃絶を言いながら具体的には核廃絶の行動が伴っていないことを明確に言い切った。もしオバマが長崎の式典に臨んでいれば恥ずかしくて居たたまれなかったのではないか。
 ナガサキの告発は、シンゾウが核兵器廃絶を訴えながらアメリカの核抑止力に依存する立場をとっていることにも及び、これを矛盾とし解決策として非核三原則の法制化と北東アジア非核兵器地帯構想の創設を提唱した。真っ向から批判された形の総理シンゾウの顔色は悪かった。今や自分は国民の全面的支持を受けていると増長の極みにある彼にとって顔に水をぶっかけられたと同じだからだ。
 こうした被爆両市の姿勢の違いは毎年気にはなっていたが、今年ほど明確になったことはない。同じ被爆者でも対照的だ。オバマに抱かれた者とまだハグされたことのない者の違いではなさそうだ。
 被爆両市へ世界を動かす政治家が訪れる、核保有国のトップが訪れることを反対はしない。だがその引き換えに原爆投下の責任を棚上げにしてただ仲良くでは式典を開く意義さえ無くなる。沖縄人だけはこの状況を理解するのではないかと思う。ヒロシマは復興し被爆の実相が見えなくなっているのに反し、沖縄では戦争被害は隠そうにも隠せないからだ。
(2016.8.10)
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コメント
新たな息吹
高校生平和大使の話を聞く機会がありました
高校生たちが核廃絶の署名を呼びかけ国連に提出して
通じて
世界のリーダーたちに声をかけていくというアクションです
ホントに地味な署名活動ですが
平和都市の人々、核廃絶宣言都市の人々はこのようなアクションをしているのだろうか???
高校生平和大使の行動にエールを贈りたい
そしてわれわれ自身が未来の土壌づくりをしていくのだと感じました
2016/08/11(木) 17:47 | URL | 大豆麦 #/pHIRAno[ 編集]
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