「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<anndueの瀉> 今も「小沢は政治とカネ」と思っている人たちに

 マスコミ報道を見て「あれだけ騒がれてるしオザワは悪い奴なんだろ」というイメージをお持ちの世の方々向けに「お時間取らせません一度お読みください」的な簡潔な解説を書きたいと以前から思いつつ、モノグサで早幾歳…。最近の志位さんとの意気投合ぶりを見て左派の小沢アレルギーも少し緩和したかも?との淡い期待もあり、今更ながら重すぎる腰を上げました(^^;)。

 2009年3月、特捜検察が【西松建設事件】に着手する。
 西松建設がOBにダミーの政治団体を作らせ、小沢氏に迂回献金していた疑いがあるとし(企業からの献金は、政党に対してはOKだが、政治家個人に対してはNGなため)、実質は西松建設からの献金と知りながらダミー団体から貰ったと政治資金収支報告書に「虚偽の」記載をしたのは政治資金規正法違反だ!と小沢氏秘書の大久保隆規氏が逮捕・起訴された。

 そもそも政治資金規正法は、規【制】法ではなく規【正】法で、書き方間違えたら修正申告してくれればOK、程度が本来の趣旨で(所管する総務省に一般の方が直接問い合わせた際も同様の回答だったそう)逮捕までされるのは異様。しかも政権交代が確実視される総選挙間近で、総理になる予定の野党党首を狙うとは。
 なお、この「ダミー団体」から同様に献金を受けていた政治家は寧ろ自民党に沢山いたがお咎めなしで、当時の内閣官房副長官・漆間巌氏(元・警察庁長官!)は、マスコミとのオフレコ懇談で「自民党に及ぶことは絶対ない」と言ったそう。
 小沢氏は会見で「西松建設だと知っていたのなら、党として献金を受け取っていた。党として受け取れば合法なのだから、敢えて違法になる形にして受け取る理由がない」と至極尤もなコメントしたそう。なお政治資金収支報告書に1円単位で全て、公表義務のないもの含め記載した国会議員は、小沢氏と、同じく『国策捜査』に嵌められた鈴木宗男氏の二人だけらしい。

 というそもそも何ソレなハナシなうえ、2010年1月13日の第2回公判では検察側(!)証人の西松建設の元総務部長までが「政治団体は実態がありダミーではなかった」旨の証言をしてしまう。
 窮地に立たされた検察は、なんと2日後の1月15日に小沢事務所の元秘書、大久保隆規・石川知裕・池田光智の3氏を逮捕、新たに【陸山会事件】に着手し「今までの訴えはナーシ、やっぱコッチ」とばかり『訴因変更』という驚くべき禁じ手を使う。 

 この陸山会事件もマスコミでいろいろ報じられましたが、実際に起訴された内容は、脱税や贈収賄・闇献金などではなく(世間の多くがそう勘違いしているのでは)、西松建設事件同様に政治資金収支報告書の「虚偽記載」についてで

 ①陸山会(小沢氏の資金管理団体)による土地購入用に、小沢氏が個人として用立てた4億円の流れ(本人個人と本人政治団体との間の内輪の資金移動にすぎないが…)を、報告書に記載すべき。

 ②土地の取得日を、登記完了日(2005年1月7日)ではなく、売主に代金を支払った仮登記日(2004年10月29日)にすべき(いわゆる「期ズレ」)。

というだけのハナシ…(-_-;)。

 ①については、単なる「預り金」だから記載不要との意見があり(植草一秀センセほか)、また②については登記完了日の記載でOKと会計学の専門家が法廷で証言しています。よしんば間違いだったとしても、本来修正すれば済む話でしょーと。

 ところで、世間的に小沢氏の「政治とカネ」といえば真っ先に【水谷建設からの5000万円の裏献金受領疑惑】ではないでしょうか。検察としてもコッチが主目標で①②はそのための「別件逮捕」だったのでしょうが結局立件・起訴できず「大山鳴動して鼠一匹」な裁判に。しかし検察は「虚偽記載はこの裏献金を隠すためだ」と公判で(立件できなかったクセに性懲りもなく)主張し、マスコミがそれを取り上げる毎度の連係プレー。
 なお、裏金を渡したという水谷建設・川村元社長の証言は、現金授受の場面が非現実的で(ホテルのロビーという公の場所で5000万円もの現金が入った紙袋を秘書に渡し、しかも秘書の顔は覚えていないナンテ)また他の水谷建設関係者(会長や運転手)の証言と照らしても辻褄が合わないなど全く信憑性がなく、川村氏本人が着服したのではという説もある。

 当初起訴されたのは秘書3人のみで、小沢氏本人は嫌疑不十分で不起訴でしたが、とある市民団体(内実はアノ「在特会」の桜井誠氏)が検察審査会に審査申し立てを行い、「強制起訴」される羽目になる(検察審査会は、国民の中からくじで11人が選ばれ検察の仕事ぶりをチェックする。この制度が本来想定しているのは、例えば役人など検察の「身内」の事件で、充分立件可能なのに手心を加え不起訴にしたのでは、といったケースでは?)。なお審査の過程で、田代政弘特捜検事が捜査報告書を小沢氏側に不利な内容に捏造して審査会に事件を説明(し起訴議決に誘導)したという、信じがたい犯罪行為が発覚する。

 公判が進み、こりゃ無罪判決出るでしょ普通…との大方の予想にもかかわらず、東京地裁の登石郁朗判事は明確な根拠がないのに「そういうこともあると推認できる」てなテキトーさで秘書3人に有罪判決を出してしまう。しかも本題ではない水谷建設の裏金疑惑まで「事実認定」する(そしてまたマスコミが飛びつく)始末。さすが第一審の有罪率が99%以上で「日本の刑事司法は中世並み」と国連の会議で言われてしまう国、ニッポン。「国策捜査」だから尚更ですネ。

 そんな異常な裁判でも、小沢氏本人は無罪だった。ヤル気満々の特捜があれだけ強制捜査しても立件できず、強制起訴されて裁判所で審議してもやっぱり無罪なんだから、こんな「真っ白」な政治家他にいる?「説明責任」は勝手に「事件」を作った検察のほうに言ってよねー、というハナシ。

この事件の細かいツッコミどころについて、畏兄みうらさんの論考もご参考までに。
「(2013年夏休み自由研究)ここがヘンでね? 陸山会事件」 http://www.geocities.jp/kgh04043/rzk/

拙文お読みいただき、ありがとうございました!m(_ _)m

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コメント
No title
3年越しの肩の荷が、ちょっとだけおりました(^^;)笑
2016/06/17(金) 11:36 | URL | anndue #-[ 編集]
No title
待望の多摩出張所の最終兵器、anndue 砲が炸裂。
これほど読みやすい陸山会事件解説があっただろうか。
今こそ読みたい元祖「政治とカネ」、
これを読まずして、甘利・舛添問題を語る事なかれ!



新刊の帯風にもちあげてみた。(笑)
2016/06/17(金) 12:50 | URL | みうらま #-[ 編集]
No title
アイヤー単に仕事が遅いという意味での「最終」ってことで(^^;)笑
2016/06/17(金) 13:01 | URL | anndue #-[ 編集]
No title
一昨日の「青木愛・生活の党決起集会」で平野貞夫先生、
「陸山会事件の総括無しに小沢の復活はありえない!」
https://www.youtube.com/watch?v=vSx4mpBt1vU&feature=share

許すまじ、官房長:黒川弘務。
2016/06/21(火) 13:30 | URL | みうらま #-[ 編集]
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