「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声> 流す水は汚染水  NO.136

 伊勢志摩サミット後のオバマ大統領の広島訪問が決まり、ほぼ日本中が歓迎一色に染まっているようだ。画期的、歴史的などという修飾語が躍るマスコミ報道を見て日本人の悲しいサガを感じる。
 オバマは「核兵器なき世界」政策で平和主義者の印象を与えノーベル平和賞を授与された。彼が二期目を終えようとする今、振り返るとロシアとの間で核爆弾の若干の削減を合意しただけで核保有国に全廃を提案したことさえない。一方で在任中に臨界前核実験を行い新規核兵器の開発を継続するなど従来の政権と何ら核政策の姿勢は変わらなかった。人類の生殺与奪の権限を握る権力者の言葉に一時は世界中の人が期待したが今は冷めている。ところが日本のこの現象だから異様だ。
 天皇制軍国主義によって筆舌に表しがたい地獄を経験した日本国民は、権力側が打ち出した一億総懺悔という言葉に丸め込まれ戦争の被害責任を忘れて仕舞った。滑稽なのはその中のシンゾウ一派を始めとした少なからざる国民がアジア諸国への加害責任は認めたがらないことだ。往生際が悪い永続敗戦論者達である。戦争責任論と同じ経過を示したのが、原爆被害に対する反応である。そのことを象徴するのが原爆慰霊碑の「過ちは繰り返しませぬから」の言葉である。誰が、誰に、何を言いたいのか意味不明の曖昧な言葉は、加害責任さえ問おうとしない。加害者も被害者も共に戦争の被害者だったという訳だ。要は核兵器の改良を指示する政治家もその研究に日夜勤しむ兵器企業労使も、原爆症の後遺症に苦しむ人も皆、原爆慰霊碑の前では頭を垂れて平等に平和主義者になれる。これも「積極的平和主義」の姿か。
 残念ながら悲劇は繰り返すだろう。
(2016.5.25)
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コメント
No title
意味深なタイトルですね~
「水」は「ナミダ」て読むんだったりして。

よく問題にされる原爆慰霊碑ですが、
私は勝手に、主語を「私達=人類」と思っております。
「国際平和を誠実に希求」する憲法とも整合性するんじゃないかと。
2016/05/25(水) 12:32 | URL | みうらま #-[ 編集]
われわれの責務
歴史を知り、今を知ること。
それがスタートラインではと感じてます。

シリアでの報道があまりされない事実
核は乱発されてます。
そして苦しんでいる子どもといった弱い立場の人たち。

2016/05/29(日) 03:59 | URL | 大豆麦 #/pHIRAno[ 編集]
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