「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声> 「1条の人」の苦悩   NO.116

 天皇によるフィリピン慰霊の旅に感銘を受けた。ペリリュー島の時もそうだったが今回は現地フィリピンには百万人以上の犠牲者を与えたという日本の加害責任が重いだけに、その心中は如何ばかりかと推察した。人口比でみれば日本本土での死亡者数より多いのには驚き胸を打つ。
 かって個人的には天皇の戦争責任を問題視し天皇制自体の在り方にも疑問を抱いた。国歌君が代の歌詞そのものが、われわれに臣民の立場を強いるものと反発もした。民主主義憲法といいながらも第一章は天皇から始まる憲法の構成自体にも矛盾を感じたことを覚えている。だがその思いも天皇夫妻の誠実で真摯、無垢な姿勢にかき消される思いだ。平和憲法を象徴しているようにも感じた。
 日本の統治形態は権威と権力の二重構造になっているのが歴史的な特徴だと言われている。天皇自らが直接親政した後醍醐天皇の時代は例外に属するとし、現憲法で象徴と明記されたことは本来の位置づけに戻っただけと言う訳だ。
 問題は具体的な権力を保持する現職総理大臣安倍晋三の姿勢である。安保法制で万全の戦争準備をはかり歴史修正主義の考えで第二次大戦そのものの正当性を意識する一連の政策は、天皇の行動と真逆のものだからだ。現天皇の父昭和天皇とシンゾウの祖父岸信介は間違いなく戦前の二重構造を体現していた。だがその後を継ぐ両者のこの違いは何なのかを考えさせられる。
 日本はフィリピンはもとより中国、朝鮮をはじめアジア諸国民への侵略行為で口舌にしがたい犠牲を与えたが、その反省の証として生まれたのが現憲法である。9条を守るべきシンゾウが祖父と同じ考えで振る舞う中で、天皇の戦争への反省と平和への営為は続く。
(2016.1.31)
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コメント
No title
天皇の真意を忖度して、シンゾウくんを諭したり諌めたりする右翼て居ないんすかね。
2016/02/01(月) 09:42 | URL | みうらま #-[ 編集]
No title
私も左派でアンチ天皇制→今上陛下の人柄行動に感銘を受けシンパに、のクチです。

歳をとってきて、人が言っているお説・理屈の中身自体よりも
その人となりに感ずるところがあるか信用できそうかを重視するようになりました。自分の眼力まだまだ心もとないですが(^^;)
2016/02/02(火) 17:59 | URL | anndue #-[ 編集]
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