「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<みうらのま> 「バカの壁」は同心円を描く

 「バカ」について書くのは難しい。
 何を書いたって、「そうやってエラソーに語っているアナタはバカではないのか?」という批判を免れない。なので、私のような小心者は、言い訳から文章を書き始めなくてはならない。
 これから書く事は、過去の自分を振り返り看取された「バカの壁」の構造であり、バカな人を観察(見くだ)して得られた知見ではありません。 

 言い訳を済ませたので、以下、文体を少しエラソーにします。

 「バカの壁」は円形である。東に長くて西に短いということはなく、個人を中心にした等距離で、壁は人を取り囲んでいる。

 バカの壁はたった1箇所、内側から穴を開けることさえできれば、風船のように壊れていく。
 自分を包囲する壁が壊れると、頭蓋骨が開放され、広い世界へと解放された気分になる。これこそは人生の醍醐味。

 しかし、それも束の間、現れた広い世界いっぱいに羽を伸ばすと、その世界も、より大きな壁に囲まれていることに気がつく。「バカの壁」は私を中心に幾十もの同心円を構成している。

 同心円の拡大に伴って、ひとつの事柄に対する見解が変わることは当然、起こり得るし、それは成長の証でさえある。「以前はAが好きだったけど、今は嫌いになった」というのは嗜好の変化であって、成長ではない。乙女心や秋の空のように右から左へ気まぐれに変転しているのではないことを証明するには、以前の考え方とそれを改変するに至った根拠をセットにして説明できなければならない。
 説明を聞いて人は「なるほど。それもそうだ」とか「なぬ?以前の主張はその程度の根拠だったのか」とか「そりゃ、不自然だろ、なんか隠してるでしょ?」などと、彼のバカの壁の半径を(自分のバカの壁の内側から)推定する。
 
 政治系ブログなので、上記の所見を政治に適用して、以下の二点を強調しておきたい。
 ひとつは変節の際の説明責任。
 仲井真氏の辺野古、民主党の消費税、橋下徹氏の脱原発、自民党のTPP、選挙の公約を当選後、反故にする政治家が後を絶たない。このとき、
 ・ 判断を変えたこと、と
 ・ 判断を変えたことの理由、と
 ・ 判断を変えたことの理由の説明を拒む態度  
は明確に区別したうえで、責任を追及されなくてはならない。説明を拒む態度は、「最初から騙すつもりでした」という声なき告白と見做してよし。誰が聞いても不自然な理由しか説明されない場合、彼は民主主義を理解していない可能性がある。このような態度に対して「なんでも公開すればいいってもんじゃない、国家機密に関わる事もある」などと、勝手に忖度し受容する国民の様子は滑稽でしかない。

 もうひとつは、「変節を絶対に認めないぞ」という狭量な姿勢を避けること。
 人は成長により判断が変わるし、政策は状況によっても変わる以上、相手の変化を一切認めない姿勢は、相手に対して暴力的であるだけではなく、自分自身をも拘束し成長を妨げる。「判断を変えた理由」に対して、「なるほど、それもそうだ」と思えることは、自分が成長する貴重な機会でもある以上、その芽を予め摘むような姿勢は誰も幸にしない。

 9月の共産党の歴史的方針転換と周囲の反応を見ていると、以上の二点が大切であることを学ぶ。私は、自分も日本政府も、二人三脚で成長中なのだ、と思っている。
 私の視界を阻むバカの壁。人の壁など、どうでもよい。人を中傷するヒマがあったら、絶望する気力があったら、冷笑する悟性があったら、その資源を全投入して、一枚づつ、ぶっ壊していくしかない。
スポンサーサイト
コメント
No title
養老孟司さんの「バカの壁」て、
どんなことが書いてあるんだろう。 (^_^;)
2015/12/14(月) 19:31 | URL | みうらま #-[ 編集]
No title
ワタシのこれまでのバカの壁というと…

・杉原ヤスオ先生の自衛隊9条違憲論(中学生)
・本多勝一・左派に共感(高校生)
・伝統・保守にも案外共感(30手前くらい?)
・小沢一郎・「陰謀論」(2009年)
・どこまで壁が続くのか(特に陰謀論の「本当の黒幕」探し、的な)…と少々袋小路気味に
→周囲の「普通の」人と乖離しすぎても共感を得られないだろうし、ほどほどでいっか、と開き直る(イマ)
 
って感じっすかねぇ(^^;)笑
2015/12/15(火) 14:16 | URL | anndue #-[ 編集]
No title
おー、
「anndue の中学生時代の壁の半径 > 今の私の壁」て感じ(笑)

自分が中学の頃は、バカの壁にKISSや矢沢永吉のポスター貼って喜んでた・・・

2015/12/25(金) 10:43 | URL | みうらま #-[ 編集]
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

日本一新の会 (多摩出張所)

Author:日本一新の会 (多摩出張所)
<特別寄稿を募集致します>
当出張所では、森友問題について
「自身でブログを開設するほどではないけれど、ぜひ物申したい!」というあなた様の原稿を
tama.nipponissin@gmail.com にてお待ちしています。報酬はございませんが、必ず(明白な悪意や公序良俗に反する場合を除き)掲載させて頂きます。
よろしくお願い致します。

田吾作、みうら、anndue

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR