「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<みうらのま> 火消しキャンペーン(下村博文文科相の場合)

 国立競技場の白紙撤回、辺野古の作業1カ月中断、岩手知事選の自民候補取りやめ、そして大山鳴動し鼠一匹の戦後70年談話。こんなふうに、たまには米国債ばかりでなく、国民の歓心を大量購入して頂きたい。
 もちろん、すべては安保法案のためだけれども、品性と政策は別だし、これからの時代、毒饅頭なら除染して食すくらいのシタタカサが国民には必要なんだろう。

 博友会献金問題、新国立競技場問題などで不死身ぶりを発揮している下村博文文科相が、抜け目無くこのキャンペーンに便乗、反響を呼んだ「大学に文系は要らない」大臣通達の消火作業に励んでいる。
 政府広告に真偽を求めても不毛なので詳細は以下のリンクを参照して頂くとして、ここでは論点を逸らすため唐突に持ちだされてきた「ゆとり教育」について述べたい。理由は、本件が確かに国民が意識を共有する問題であると同時に、発案された二〇年前も、反省が叫ばれる最近も、俎上に上がる度、必ず国民がミス・リードされてしまうアイテムだからだ。

> 日本は90年代に情報化社会に移ったわけで、その意味でゆとり教育は時代コンセプトには合っていたんです。しかし、そのためのカリキュラムが現場任せだったため、1~2割の教師は対応できたが、残りの8~9割は子供たちを図書館に連れていって百科事典を書き写させるような「ゆるみ教育」になった。いわば、教育界における“失われた20年”です。

 すっとぼけんじゃねーよ、と言いたい。
 学校での拘束時間が減れば、貧困層の子供はゲームに没頭し、富裕層の子供は学習に没頭することくらいは、誰でも予見できたはず。
 もちろん、なにごとにも例外はあるわけで、わずかな教育投資で苦学して東大に合格した子供もいたはずだ。しかし、問題はその逆の例外にある。
 日本の教育機関への公的支出がOECD加盟国中最下位、なかでも大学教育の家庭負担が突出していながら奨学金(ローン)がトホホのホーなのは偶然だろうか。
 「逆の例外」として私が指摘したいのは、適正な資質を持たない者が集中的教育投資により国家のアドミニストレータに就いてしまうケースだ。トンボを捕まえたことも無く、ひたすら親に忠実だった子供が、やがて国民を管理することになる。夏休みを試験勉強に捧げる傍らで、海山川、異性交友、ネット・ゲームに興じていた一般国民に対して、彼らは蔑むだけでなく、心の奥に憎悪を宿してはいないだろうか。

 「失われた二〇年」は「理念は正しかったけど、手続きがまずかったね」で済む話ではない。まもなく彼らは、霞ヶ関や永田町の中堅として、国家を支えることになるのだ。


参考:
文部科学省の有識者会議資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/061/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2014/10/23/1352719_4.pdf
英文学部 経済・経営学部法学部工学部
 → シェイクスピア、文学概論 ではなく、 観光業で必要となる英語、
経済・経営学部
 → マイケルポーター、戦略論ではなく、 簿記・会計、弥生会計ソフトの使い方
法学部
 → 憲法、刑法 ではなく、 道路交通法、大型第二種免許・大型特殊第二種免許の取得

火消しキャンペーン
http://sys.diamond.jp/r/c.do?1sTT_33cK_KJ_vow
http://diamond.jp/articles/-/76705/
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コメント
No title
随分昔の話だが、東大生の出身階層はお金持ちが多いということを、小生は知らなかった。それで小さな恥をかいたのだが、今では話のタネにもならない。知識詰め込みの教育がコンピューター時代に必要なのかを考えると、知識を活かし考える能力を身に着けさせることが重要な気がする。だのに旧態依然とした教育制度が必要なのは、ごく単純化すると「1%」に富と権力が集中する不条理な社会について考えない国民を作り出したいからではないか。教育は権力者にとって都合のいいものであるのは何時の時代も変わらない。
2015/08/24(月) 16:26 | URL | 多摩の風 #-[ 編集]
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