「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声> 「しゅんとう」って何?    NO.68

 かっては労働組合が存在しているとの実感は賃上げの時期に持てた。普段は頼りない執行部にも期待し逞しく感じたことを思い出す。労組のない職場の労働者もその家族も、大手の回答を報道で聞き、やがて来るだろう自らの賃上げを夢想したことだろう。ストライキがあちこちで起き弥が上にも社会全体が春闘の季節を感じたものだ。
 トヨタが4000円、電機が3000円などという回答が報じられても大多数の人からすると他人事にしか思えないだろう。労組のない労働者にとっても同じかもしれない。かってと違い春闘相場がなくなり同じ産業界でさえバラバラな賃上げが普通になって、ただ春の時期に賃上げ要求をすることだけが春闘の名残を残すものとなった。
 組織労働者は未組織労働者や国民生活の向上を意識して闘ったが、今の組織労働者の殆どは自らの条件だけを守れればいいという考えに閉じこもっている。つまり社会性が全く欠如しているのだ。
 課題は山積みしているがこうした蛸壺に収まった彼らには取り組まねばという問題意識には程遠い。TPPや辺野古が自らの生活や生き方とどうかかわるかという想像さえ出来ない。原発への恐怖もすっかり忘れさった。
 かって労働運動の高揚に恐れた経営側は労働運動の弱体化・骨抜きに邁進した。その最も効果を上げたのが労働者間の分断である。同じ仕事、同じラインで働く者の間に身分制を導入し連帯意識を差別意識に転換させることに成功した。派遣法という人身売買業を認めたことからそれは始まった。どんなに熟練しても年収3百万円に達しない労働者に絶望感は生まれても希望は生まれない。
 今の社会全体の退行傾向が労働組合の弱体と軌を一にしているのだから、その再建は切実だ。
(2015.3.19)
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コメント
No title
かつての、
資本家(勝ち組)vs 労働者(負け組)が
正社員(勝ち組)vs 派遣社員(負け組)て
社会的構図が変わっていく中で、
労働者としての労働者一般への連帯意識が、
正社員としての派遣社員への差別意識に転換して、
資本家(勝ち組)への対抗意識が、
「お主も悪よのう」的越後屋意識に転換した結果、
資本家・正社員(勝ち組連合) VS 貧困・非正規(負け組連合)
の対立が生まれつつある、ちう感じすかねー。
負け組連合の対抗手段は、かつての、理想に燃えた革命てより、
NSH(妬み・嫉み・僻み)に燃えた破壊衝動・破滅願望、で、
そんな潜在的怨念が現政権を支えている、て気がしますわ。
2015/03/19(木) 11:44 | URL | みうらま #-[ 編集]
春闘
国の無理矢理のインフレで賃金アップも大事
でも、それだけでわれわれの生活はまもられるのか
といった疑問符

どーすりゃええのか
悩んでばかりいると仕事を辞めてたりして。
そんな心のよりどころの労組がどこかありませんか?
2015/03/20(金) 22:50 | URL | 大豆麦 #-[ 編集]
No title
15年ほど前にいた会社で労組役員やらされまして、業界労組団体の懇親旅行や電機連合の大会など行ったことありますが、前時代的な雰囲気に辟易しました(^^;)前ノリでお偉いさん(?)がゴルフ大会とか宴会にお酌役のコンパニオン呼んでたりとか。組合員のなけなしの給料から組合費貰ってるという感覚がないのかと~。
その頃ちょうど一般企業の派遣社員化が始まり、組合員の待遇確保のためには派遣の給料低かろうが知ったこっちゃないと言って憚らない組合役員もいましたねぇ。
2015/03/24(火) 14:35 | URL | anndue #-[ 編集]
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