「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声> パリの憂鬱    NO.59

 パリの週刊紙銃撃事件は痛ましい。世界的に衝撃が走りNHKでも事件にまつわる報道が続く。中身を見るとワンパターンの構成で、イスラム過激派の脅威を繰り返し印象付ける、文明に対する挑戦だとの論評を加える、世界中で彼らへの抗議が高まっていると伝える、犯人は本来のイスラム教徒でない、といった流れだ。
 暴力への抗議は当然だし根絶を願うのは道理である。パリでの犠牲者追悼デモだけでも100万人以上が参加したという。イスラム教徒への取り締まりは強まり中東諸国への偏見と差別は進むだろうが、世論はそれも仕方がないと是認することも間違いないだろう。だが力で抑え込むやり方は人種や宗教に偏見を持つ強硬派には満足感を与えても効果はない。問題は小手先の対処法は根本的な解決には程遠く、同種の事件が再発しエスカレートするだけだと分析する必要がある。
 結果には原因がある。イスラム教徒と中東地域を今日のように分断したのは欧米の帝国主義の侵略行為と政治的妥協によってであった。当事者である中東のイスラム教徒の意向は汲まれずあまつさえ異教徒であるユダヤ教徒の国イスラエルが人工的に作られて追われたのが事の発端である。この歴史的行為を抜きにした根本的解決などないのは常識である。国を奪われ、資源を盗まれた中東の民がやむを得ず移り住む欧米諸国での差別扱いは酷いし、おまけに価値観の異なる欧米流の民主主義を押し付けるとくるから矛盾と憤怒がテロなどの行為に走るのも論理的帰結に過ぎない。
 今日の食料もままならず、異国の地でテント暮らしの生活を送る多くの無告の民にとっては、この事件さえ無関心事に属するだろう。
 常識を無視した欧米の歴史観が問われている。
(2015.1.13)
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コメント
No title
100万人てスゴイですよね。
シトロエン・マニアの知り合いが、
「地球の首都はフランスだよ」
と断言してたのを思い出しました。
行き詰まる人類に道標を示してほしいです。
2015/01/13(火) 14:23 | URL | みうら #-[ 編集]
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