「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<みうらのま>  大義なき戦い

やっぱり、書こうとおもいます。
 衆院選について書こうとおもいます。
 どうにも黙っていられないから、なのだけれど、何か書いた所で大勢に影響あるでなし。かといって、「それなら、いっそ黙っていよう」とクールになれるほど、自分は合理的人間ではなく、どうにも居心地が悪くて仕方がないから、やっぱり、投票一週間前の現在、おもう所を書いておこう、とおもいます。


景気条項削除について
 「消費増税先送り」はエア・抵抗勢力と果敢に闘う、小泉式パフォーマンスなので、論じるに値しない。しかし、景気弾力条項の削除には我が耳を疑った。
 空気と気分が議論と思考を代替する反知性主義時代。語尾に「キリッ」を付ければ万事OKなのか、と嘆き、「神よ、彼を許したまえ。彼は自分が何をしているのかがわからないのです」と祈った。(うそ)

 晋三はドヤ顔で「二年半以内に必ず景気を回復させます(キリッ)」と気張っているが「確実に景気を回復させる」なんていうのは神の裁量。総理の権限で断行できる郵政改革や増税とは、性質が異なる。景気まで確実にアンダーコントロールだなんて、ケインジアンもびっくり。それがいったい、どんな魔法なのかと思ったら、いつか見たよな「地域商品券」。膝カックンとズッコケた。そうかソウカの総花的バラマキが魔法の杖だったのか、って、オイ、それが1000兆の借金作っちゃって、消費税アップを迫られてるんぢゃなかったの?賭け麻雀で逮捕された時、「もう二度とギャンブルはしません。賭けてもいいです」て言ったという、蛭子能収さんを思い出した。

 思えば、解釈改憲の時にも「戦争にはなりません」て断言しちゃうのを見て、戦争なんて儘ならぬ相手あってのことだろーに、と不思議な感じがした。晋三は、予見できない未来の不確実性を、願望や努力や信念や「キリッ」で穴埋めできる、と思ってるんじゃないかしらん。個人が生きる指針としてならともかく、日本丸の船長が精神主義の歪んだ現実認識で舵を握れば、国を危うくしかねない。

 晋三の歪んだ現実認識は地域商品券という、その発想自体に現れている。原発、TPP、秘密保護法、集団的自衛権、等などの重大問題は、超短期的アメ玉政策である地域商品券によって、まるで解決に結びつかないだけでなく、有権者の怒りを逆なでさえする。「茹でガエルが『氷を入れてやろうか?』という有難い申し出を、断るわけなかろう」と高を括ってるのが察せられるからだ。
 それでも「子や孫のために、氷じゃない、火を止めて欲しいんだ!」と叫ぶ国民は少数なのかもしれない。多くの茹でガエルは、氷ではなく、お盆に乗ってきた冷酒くらいの感覚で、この地域商品券を受け入れるのだろうか。



GPIFについて
 朝日新聞に小黒一正准教授という人が「財政再建には三つの手法しかありません。増税、歳出削減、経済成長。経済成長に頼る財政再建はギャンブルですし、それだけではとてもまかなえない」と語っていた。「今日が大丈夫だから、明日も大丈夫なわけではない。残された時間は長くありません」と、結んでいる。
 ほんじゃ、そこに年金半分、突込んじゃうGPIFてのはどーなるのでしょうか。そりゃ、虎の子の年金、半分でも莫大な金額だもの、それをぶちこめば、株式市場だって賑わうでしょう。
 自分の子供のお年玉を取り上げて「倍にして返してやる」なんていう親が昔はいたけど、ホントに倍になる可能性も、半分になっちゃう可能性もある以上、それが正しいかどうかなんていう議論は予想屋にでも任せるよりほかない。しかもその予想屋がグリーンピアの年福事業団と聞いて脱力した。
 私は賭博はやらないが、平和島競艇や川崎競輪に通う人達に囲まれて育ったので知っている。追い込まれれば、追い込まれるほど、配当の高い方、つまりは大穴狙いにハマっていく人は勝負に向いてない。彼らが最後まで希望を捨てないのは、立ち止まって現状を直視する勇気に欠けるからであって、運や度胸はもちろん、まともな計算があるからではない。

 しかし、そんなギャンブルの是非を論じる前に、多くの国民は「いつの間に、日本はそこまで、追い詰められちゃってたの?(泣)」という素朴な疑問を抱いていたのではないか。「今さら恥ずかしくて聞けない」という空気が醸成されてはいるけれど、「でもまだ、GDPは世界第3位じゃないの?(泣)この間まで『ジャパン・アズ・ナンバーワン』なんて言ってたんじゃないの?(泣)」と思っている人は、意外と多いのではないか。


陰謀論者としての晋三について
 テレビで見る晋三の様子がヘンだった。自分が話すときは平常なのが、人の話を聞くときの目の動きが異常に、せわしない。それが私にはまるで、幻想に怯えているように見える。
 晋三がTBSに出演して、「街の声」の公正さに難癖をつけた翌週、自民党が在京キー局に送りつけた「公平中立」の要望書。内容の是非はともかく、その行為は、彼らが在京キー局の報道を「公正中立」とは考えていないことを証明した。

 陰謀論者は、一般的に何かに怯え、被害者意識をもっている。この病状が悪化すると、思考力が低下し、短絡的に敵と味方を峻別、些細な刺激に対しても攻撃的になる傾向がある。これは、晋三の報道各社に対する態度であると同時に、彼を支持するネトウヨに共通する性向だ。

 原発の安全神話にも、検察のリークによる「風」にも、自分で創作し吹聴した虚構がマスコミや有識者会議により増幅され一周巡り、強風となって自分の背中を激しく押すようになると、やがてその風圧を根拠に(自ら創作した虚実が)事実であるだと思い込む、という倒錯がみられた。
 これと同じ構造が、現在の晋三を蝕んでいるのではないだろうか。保守速報が報じた瑣末な大学生のウソをフェイスブックでシェアする、という行動に、そんな疑念を持った。

 当たり前のことではあるのだが、人は自分と同じタイムラインを読んでいるわけでは無いし、特定のコミュニティに集まる人達は「特定」の人達だ。しかし、これがネットのリテラシーとして何度でも繰り返されるには理由があり、それは人がどうしでもそこへ陥りがちだから、なのだろう。晋三もまた、彼を取り囲む小さな世界を一般国民の意見であると思い込んでいるのではないだろうか。
 以前、晋三は渋谷の街頭演説で、一般人のTPP反対デモを「左翼」と呼んだ。「デモ=左翼」という短絡も、それを公に発してしまう軽挙も、そう考えると納得できるのではないか。
 ネトウヨや麻生元総理に限らず、この錯覚に陥る人は多い。ヘイトスピーチにさえ寛容な言論の自由を誇る晋三のフェイスブックのコメント欄に、反対意見を書き込むと消去のうえブロックされ、その数は千を越えている、というニュースを見て、私の疑念は確信に変わりつつある。この一件で私は、晋三がネトウヨの支持を得ているだけではなく、彼はネトウヨそのものなのだ、という理解に達した。彼の脳内でフェイスブックは意外と大きなウェイトを占め、そこでは1億人の国民が彼を熱狂的に支持しているのかもしれない。


平成の堕落論
 2009年の民主党政権誕生前も、「いざなみ景気」に狂喜する経済界と並行して、派遣法の影響などで格差拡大が叫ばれる、現在と似た状況にあった。ここで自民党に決定的な逆風を巻き起したのはアキバの事件であった、と私は記憶している。
 いっぽう、安倍政権の秘密保護法に抗議して一人、解釈改憲に抗議して一人、合計二人が焼身自殺をしても、命を賭けて安倍政権に反対した国民的俳優、菅原文太氏が亡くなっても世間は無風だった。
 なにが両者を分けるのか、はここでは踏み込まない。ここで書き留めておきたいのは、私の周囲に広がる「建設的デカダンス」、あるいは「自虐的希望」とでも呼ぶべき、この無気味な無風状態に対する内面的葛藤について、だ。
 彼らは脱原発、反解釈改憲、反TPPのために、たいへんな時間と労力を政治的活動に捧げてきた。今も寒風吹きすさぶ中、駅前に立ったり、ポスターを貼っていると思うと、心底、頭が下がる。 そんな彼らの複数の口から、意外な諦念が漏れるのを聞いた。
 「今度の選挙で自民党が下野することはないかもしれない。しかし、日本の国民は、もう四年間、たっぷり辛酸を嘗めることで、何が問題であるのかを、イヤでも知ることになるだろう」

 前回選挙の公約を破りまくった晋三の口が「もうすぐ、もうすぐ」と繰り返す、そば屋の出前みたいな自民党の圧勝が予想されている。
 仮に、これから投票日までに、アキバの事件のような、野党への突発的追い風が発生し、目出度く連立政権に相成ったとしても、またぞろ、検察庁と国税局がマスコミを使ってスキャンダルの風を吹かせるだけのこと。そんなことを繰り返すよりは、私たち国民全体が自公政権への抵抗を通して、メディア・リテラシーを身につけ、風に踊らされぬ思考力を養い、自由に語り思いを共有できる場を作り出せるよう、じっくりと時間をかけて成熟するべき、という彼らの考えに私は共感する。とっても共感する、のだが・・・

 あの神経病みに、あと四年も総理大臣でいられたら、日本はもう戦争への、あるいは奴隷国家への、後戻りできない一方通行の袋小路へと入り込んでしまうのではないか、という不安を拭うことが、できない。



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コメント
No title
田吾作さんの邪魔にならないよう、1本にまとめたため、
長文になってしまいました、ご容赦。
2014/12/09(火) 11:30 | URL | みうら #-[ 編集]
その通り
堕ちよ、日本人。戦争で何を学んだのだ。実は学ばなかったんだ。あの戦争は負けていないんだから。なんて晋三は思っているのでしょう。馬鹿につける薬はないと言ってみてもはじまらないし。どこまで堕ちるか日本。
2014/12/10(水) 11:48 | URL | 多摩男 #-[ 編集]
No title
私も今回の解散は、野党の準備ができていない云々よりも安倍サンの【真価】がまだ多くの一般的日本人の身に沁みてないので早いな~まいったなという感じでしたので、戦う前からの弱気みたいで恐縮ですが自公が大勝ちしたら国民は思い知るしかないよなぁケセラセラと肚を括っています(^^;)
2014/12/10(水) 12:37 | URL | anndue #-[ 編集]
No title
>「堕ちよ」
とりわけ、2009年の選挙の歴史的意義を理解して、その崩壊につながる陸山会事件をちゃんと見てきた人たちに、その傾向が強いように思われます。
でも自分はチキンなので、コワイっす。晋三に4年のフリーハンド。
靖国の英霊さえ、震えているような気がします。
2014/12/10(水) 15:14 | URL | みうら #-[ 編集]
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