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<田吾作の声>  ノーベル賞が教えるもの NO.42

<田吾作の声>  NO.42
 ノーベル物理学賞を日本人3人が受賞したことは快挙として日本中が沸きあがっている。様々な賛辞の声の中には2人が民間会社にいた時期があったことを捉え、実利につながる環境にいたことが研究の発展につながったと説く者もいる。総理シンゾウも受賞者に携帯で祝福し自らを売り込むことを忘れない。物理学はニッポンのお家芸だと広言する解説者まで出てまずはご同慶の至りである。
 しかし受賞という「結果」は、今を生んだ「要因」がある筈だから、その点をみないで喜び合っても刹那に過ぎない。赤崎さんが青色の発光ダイオードを作り出すのに40年近くかかり学究生活がそのほとんどであったことは、基礎研究には膨大な時間を要するということを証明している。とても目先の利潤追求の組織ではこのような猶予は与えられない。ところが今の研究の現場は即成果を求める仕組みに代わり、いつ成果が出るか判らない基礎研究分野は肩身が狭く予算も少ないらしい。特に小泉改革以降は劇的で地道に学び研鑽するという雰囲気が急速に薄れているという。国立大学が独立法人化したことで、実用に結びつかないものは敬遠され、実利を求めた学内発のベンチャー企業がもてはやされている。小保方女史のSTAP細胞不正論文事件もこうした状況と無縁ではない。数学者の藤原正彦氏がぼやいていたが、芸術・理学など直接カネに結びつかない分野の地盤沈下がすすんでいる。
 要は、村上やホリエモンが「お金を儲けることは悪いことですか」、「金があれば何でもできる」と臆面もなく発言した社会に世の中が染まっているのだから暗澹たる思いだ。今回の栄誉が基礎学問を重視した良き時代の最後のあだ花とならないか心配である。
                              (2014.10.9)

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コメント
No title
片隅で禄を食む身として言うのもなんなんですけど、
芸術なんて、河原乞食で上等だと思います。
でも、理系は保護しなくちゃ、ですよね。

昔、企業にとって人間は「投資対象」だったけど、
小泉の頃、「コスト」になって、
最近では、「負債」になっちゃたみたい。
2014/10/10(金) 11:23 | URL | みうら #LkZag.iM[ 編集]
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