「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声> アベノミクスの夢の果て

田吾作の声 NO.28

 「経済成長が永遠に続く訳がない」というのが昔からの疑問であり、経済政策が悪いから景気が良くならないという主張には違和感を抱いた。アベノミクスが効果を呼んでいるとは思えない。株式市場が多少沸き立っているだけだ。積年の疑問を晴らしてくれる人が現れた。水野和夫さんは『資本主義の終焉と歴史の危機』の中で、資本主義の成長を促した安い原料資源と拡大する市場という条件がなくなったこと、投資の元手となる利潤がほぼゼロの超低金利が20年近く続いていること、つまり構造的な要因だから従来型の景気浮揚策を採れば国の赤字額が増えるだけだと説く。資本の実物投資の利潤率が低下し、資本の拡大再生産が不可能になったことは資本主義の限界を示すもので、新たなシステムをつくるべきと言う。
 現在の「金利も、成長も、インフレもゼロ」という定常状態は、「必要な物が必要な時に、必要な場所で手に入る」豊かな状態だから、維持すべきである。そのためには国民の税負担を減らすため巨額債務を減らし基礎的財政収支を均衡させるべきだと訴える。「脱成長という成長」がヒントのようだ。
 水野さんには、市場とは陸や海でつながる面的地理的なことだけでなくIT技術によって人為的に電子・金融空間が作られたことや、スノーデン事件は近代資本主義の夜明けを後押ししたルターの宗教改革に匹敵するものだ、無限を前提に成り立つのが近代資本主義だなど多くの示唆を頂いた。
 ところで敬愛する平野貞夫氏によると、かってみんなの党の渡辺喜美に経済政策の指南役を推薦してくれと言われ水野さんを推したのに竹中平蔵を選んだという。経済政策通を自認する彼が8億円の熊手事件を起こす前のことである。
                      (2014.7.14)
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コメント
No title
神の所有物だった「時間」を「利子」として「民営化」した12世紀を資本主義の起点とする見解は、刺激的でした。
私達は、1970年代をターニングポイントに、1000年単位の逆コースを歩んでいる、ていう仮設も多くの事を説明できると思います。
衰退に向かう最終局面というのは、継続してきたシステムのエッセンスがお祭り状態で噴出するものなのかしらん、平蔵祭り。
2014/07/15(火) 13:09 | URL | みうら #-[ 編集]
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