「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<anndueの瀉>負ければ「賊軍」

 田吾作さんの投稿「何故、アジアにD―DAYはないのか」(http://nipponissintama.blog.fc2.com/blog-entry-369.html)に触発されコメント欄に書き始めたら思いのほか熱が入り長文になってしまい(^^;)投稿としてアップすることにしました。

私自身東京裁判には不服もありますし、江藤淳氏の「閉ざされた言語空間」にあるウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(GHQによる、戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画)の存在などを聞くと、自虐史観だぁ日本は悪くなかったぁと言いたくなる人たち(安倍さんやその取り巻き支持者含め)の気持ちは正直わからなくもないのですが、先の大戦は日本としてはあくまでもアジア解放の正義の戦争だ「全く」悪くない、と反対側に針を振り切るような意見(*1)には強い違和感を覚えます。

当時の情勢的にロシアや欧米のアジア進出を食い止めるべく出兵する必要があったなどと「大局的見地」から言ったところで、日本の軍隊が異国に踏み入ったのは事実であり、現地の特に一般庶民にとっては青天の霹靂で頼んだわけでもないのに勝手に上がり込んできて荒らしていったと感じたであろう、紳士的な日本の軍人や民間人もいただろうがそれで帳消しになるはずもない。理由はどうであれ他所の土地に押しかけていったのは誠に申し訳なかったというのが根本としてまずあるべき態度(「慎み深い」日本人であるならば尚更)で、太古より関係の深いご近所同士が緊密に付き合っていくのは当たり前、近しいだけに兄弟喧嘩的な多少の摩擦は今後もあるだろうがお互い知恵を出し合って乗り越えていきたい、というのが将来も変わらぬ日本の立場だと明言したうえで、南京大虐殺や慰安婦の件など日本側から見るとどうも誇大に言われているように思う、将来の友好関係のためにもお互い我田引水はやめ共同で冷静に歴史を検証しましょう、完全に見解は一致しないかもしれないがそうした活動自体がお互いの関係を深めるものと信じます、というスタンスでいくべきだと思う(*2)。

中国や韓国以外の国の反応という点でも、「官軍」である連合国(*3)中心に形成された戦後世界の価値観の中でアノ頃の日本は正しかった!と主張するのは、国際社会から見ればネオナチ同様に映るであろうことは容易に想像できます(*4)。なので「賊軍」の汚名を本気で雪ぎたいならば、内心忸怩たる思いがあっても上述のような抑制的な態度で長い年月をかけて臨むしかないと思う(*5)。或はもう一回「連合国」相手に戦争起こして今度は勝って過去含め歴史を塗り替えるか。ひょっとして安倍政権は実はそれが最終目標でそのためにまずは戦争ができる国になろうと今いろいろ頑張ってるのか?中国脅威論や米国に追従する姿さえ隠れ蓑で。買いかぶりすぎ?。


*1 
日韓併合で朝鮮は文明国化した、日本はイイことをしたのだ、という論調もこれに似ている。そういう側面もあったかもしれないが、朝鮮の一般民衆が日本政府に懇願して併合してもらったのか?そういう ― 本多勝一風に言えば「殺される側の」 ― 目線が欠けていると思う。
(余談だがこういう考えの人は「小説 琉球処分」を読んでも維新政府側の目線に立ち、琉球の人々を「蒙昧」と簡単に切り捨てハイおしまい、なのだろう。琉球に赴任してきた維新政府の役人の心情にも共感できどちらかが一方的に悪いという単純な話ではないが、世界情勢に疎く不安で右往左往する琉球の人々にちゃんと説明し、何かあったら維新政府が責任をもって生活を守ると信用させられなかった維新政府側の非を私は感じるクチ)
そんな理屈で日韓併合を全肯定するのであれば、米国は先の大戦から戦後を通じて日本を「解放」し「文明化」したのだから、GHQから横田「幕府」に連なる戦後統治も(「保守」を任ずる者として)OKなのかと。あっそうかだから「親(従)米保守」というのが成り立ちうるわけか。日韓併合と日米関係では日本の立場は逆転しているが、そういう意味では首尾一貫しているのか(^^;)

*2
そのうえで中韓が相変わらず「反日」的「火病」的(このファビョるというレッテル貼り自体程度が低いと思う)な反応だったとしても、日本は慎み深い態度を貫くべきで、そうした彼我の態度の違いを見て、他国が「日本のほうがちゃんとしているから話を聞いてみようか」と思ってくれればよいではないか。
所謂ネトウヨやヘイトスピーチなどがファビョり返したところで、歩み寄りや解決に逆効果なのは勿論(彼らは寧ろ解決せずにはけ口がありつづけるのを望んでいるのか?話が逸れてしまうが在特会というのは「在日特権を許さない市民の会」ということだそうだが、特権というのは立法や行政の問題なのに何故霞が関や永田町への働きかけではなく新大久保なのか、しかも新大久保は在日の街というよりは韓国朝鮮籍の出稼ぎ者の街ではないか?自分が不勉強なら恐縮だがそういう基本的なところで辻褄が合っていないように感じる)、自らの程度を下げ日本の印象をも貶めるようなことをしていったい何をやっているのかと。右翼や保守を自認するならせめて頭山満などの思想にも少しは接してほしい(そうすればあんな嫌中韓な態度は恥ずかしくてできないと思う)し本来の意味での八紘一宇の精神にも悖り天皇陛下の御心にも適っていない。そんな大袈裟に言わないまでも、兄弟で一つのおにぎりを分け合ったときお兄ちゃんが大きいほうを弟にあげるような態度、鈴木ムネさんの言う49対51で相手に51を譲る気持ち、を日本人の美徳としてこれからも大事にしたい。

*3
恥ずかしながら英語に疎いので、最近まで「連合国」がthe united nationsだと知りませんでした。United Nationsを「国際連合」と訳すのは、「敗戦」ではなく「終戦」、「撤退」ではなく「転進」などと言いかえたことを想起します。

*4
特に、連合国の中心であり対日統治(つまり「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」も)を実際に行った米国を否定することになるわけで、そのことが「親米」保守の安倍さんやその周辺はわかっているのだろうか。相手を怒らせても信念を通す!というのならばその心意気自体は買いたいものだが実際は臍を曲げた相手へのご機嫌取りなのかTPPやら超電導リニア技術の無償提供やらと貢ぎ物だらけ。

*5
徳川慶喜が、明治維新後の不安定な政情の中で外国に付け入られないようにと、彼を担いで明治政府を転覆しようという国内勢力に与せず沈黙を守り続け、明治32年に明治天皇に謁見を許され宮城(つまり元の自身の城)の門をくぐり天皇皇后が親しくもてなしたという「和解」の逸話や、同じく維新後に旧会津藩の山川浩が藩の汚名を雪ぐべく、新政府の中に入って出世することで信頼と発言の場を得つつ『京都守護職始末』を編纂し(氏の死後弟の健次郎氏が引き継ぐ)孝明天皇と会津藩の密接な関係を述べ「朝敵」ではないことを主張し、明治元年から六十年ひとまわり経った昭和三年に会津の人々がやっと汚名が消えたと提灯行列をして喜んだという話(いずれも角川文庫「日本史探訪 21」中の、「徳川慶喜」および「白虎隊以後」の項参照)など、是非安倍氏その他の「勇ましい」系の方々も参考にしてほしいが、旧長州藩という「官軍」育ちのお坊ちゃんの安倍氏にこうした感性を求めるのは酷というものか。
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コメント
No title
この文体、いいすね、
本文より、脚注の方が長いちうスタイル。

「日本の右翼」(猪野 健治)に出てくる戦前の右翼は、皆、かっちぇーす。
戦前右翼 と 戦後右翼 と ネットウヨク は別物と考えるってことでどーすか。
2014/06/10(火) 22:37 | URL | みうら #-[ 編集]
No title
エヘ恐縮です思考というか連想がどんどん他のところに飛んでいってしまって全部を盛り込みつつ少しでも読みやすくと考えたらこんな感じになってしまいました(^^;)
私も従米反中韓右翼やネトウヨは右翼・保守とはハナから認めておらず、みうらさん仰るところの嗜虐やストレス発散という単なる個人趣味を右翼と称し日の丸掲げることで憂国の士を偽装(自分の心に対しても)しているだけに感じます。真の保守・右翼の方々にとってはイメージダウンで困った人たちだろうなぁと。まぁ左派から保守に寄っていき今は中翼(なかよく)だと思っている「どっちつかず」の私なんぞに彼らもとやかく言われたくないでしょうが(笑)
2014/06/11(水) 00:02 | URL | anndue #-[ 編集]
No title
> 真の保守・右翼の方々にとってはイメージダウンで困った人たちだろうなぁと。

それを黙ってみてるんだから、その程度のもんなんざんしょ。(笑)
2014/06/11(水) 12:01 | URL | みうら #-[ 編集]
No title
>それを黙ってみてるんだから、その程度のもんなんざんしょ。(笑)

なぁるホド!なんかスッキリしました(笑)
2014/06/11(水) 14:34 | URL | anndue #-[ 編集]
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