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<田吾作の声>歴史に何を学ぶかが大事

歴史に何を学ぶかが大事
田吾作の声 NO.18  
富岡製糸工場が世界歴史遺産に登録され話題になっている。そのせいで来場者数が大幅に伸びているという。製糸工場に働く若い女子労働者は女工と呼ばれ劣悪な労働環境に置かれた。彼女らの人生の多くが悲惨を極め、その過酷な様子は映画にもなった小説『あゝ野麦峠』で知ることが出来る。まかり通り苦しめた強制労働、強制貯金、長時間労働など多くは戦後教訓化され労働基準法などに生かされている。
戦前の貿易に占める生糸の割合は高く外貨の稼ぎ頭だった。彼女たちの犠牲の上に帝国陸軍や海軍の近代兵器が作られたことを忘れてはならない。学校教育で意図的に近現代史を教えない政府は、大陸侵略で他国人を殺戮したことだけでなく、国内でのこうした庶民の苦しみを伝えようとはしない。
ところでNHKの朝ドラ『花子とアン』の中で主人公花の妹が女工に引き取られ、余りの厳しさに耐えきれず工場を脱出し花のもとに逃げてくるという場面があった。わずかではあっても歴史の真実を垣間見させるシーンだった。
かの富岡製糸は士族の子女でしかもフランス製の最新鋭の機械であり職場環境も申し分なかったことで知られている。そこには一つの事実はあっても時代の真実は薄い。外貨を稼いだ多くの工場は奴隷並みの環境にあったのだから、富岡を見ても歴史を知ることにはならないのだ。
製糸を出発とした繊維産業はその後も独自に発展したが、われわれは現代社会が無数の工女達の犠牲の上に成り立っていることは忘れてはならない。だとしたら岡谷や諏訪地方などの工場跡地の見直しがあっていい。野麦峠を含む飛騨高山からのルート、生糸の集積地八王子を経た横浜港までのルートは資本主義の陰と表を教えて呉れる。
                         2014.5.23
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