「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声> どっちもどっち NO.156

 「もし私が大統領だったら、イラン人に知らせてやりたい。イランを攻撃してやる。今後、愚かにもイスラエルを攻撃しようなどと考えたら、イラン人共を皆殺しにしてやれるだろう」━これは2008年の民主党内での大統領候補予備選時のヒラリーの発言である。トランプがタカ派そのものだから彼女がハト派のように伝えている日本のマスコミに騙されてはいけない。米大統領選の報道を見る限り日本の全マスコミはヒラリー贔屓で一枚岩にまとまっている。この言動を知ればヒラリーは立派な雌タカである。
 そもそも理想として描かれたアメリカの二大政党制だが本質的な違いはない。時と場合によって手加減の違いが目立つ位だ。第二次大戦終結のためにも日本への原爆投下は必要だった、嘘で固めて始めたイラク戦争は未だに間違いとは認めない、中国やロシアのサイバー攻撃は批判するが同盟国のトップの私生活まで把握し個人のSNSやフェイスブックまで盗みまくっている自らのスパイ行為は頬かむりする等々両党は同じ考えだ。
 当初から今回の大統領選は不人気同士の争いと言われたようだが、予想に違わず低レベルの争いとなっている。綺麗ごとで言い合えない程に今のアメリカ社会がどうにもならない状態にあることを表している。シンゾウにしてもトランプが日本に駐留米軍費をもっと出させろと言えば、今でも半分近くも日本が出している実態が明らかになって困っている。日本の原爆保持を認めろと言えば、本音は嬉しいのに着々と準備している努力に水をさす気かという心境だろう。
 だが笑って済ますことが出来ないのも事実だ。どちらが大統領になろうと知性も良心も欠如した人物によって今後も世界が振り回されるのだから。
(2016.9.29)
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<田吾作の声> 恥なき人びと   NO.155

 ここにきて政務活動費の問題がクローズアップされている。導火線となったのは富山市議の架空領収書作成というセコイ事件発覚からだったが、同県では県議会にも波及、自民党だけでなく野党まで犯罪に手を染めていたことがわかり民進党は県会の議席がゼロになったという。ちなみに辞職した坂野某のホームページは閉鎖されていた。その後全国でも至る所で暴露されており議会汚職が地方迄及んでいることが明らかになっている。
 原因の根底には政治が家業となり強固な地盤を持つ政治家は家督を譲る感覚で子や孫にバトンタッチし、倫理も政策もないましてや志など無縁の二世議員が多数を占めたこともある。当然ながら21世紀にもなって、我が家は代々○○先生の系列などと恥ずかしげもなく服従し続ける選挙民の低レベルがあることも間違いない。それは宗教政党でも同様でとっくの昔に平和の理念に反する姿勢に転換したにも関わらず、相変わらず投票続ける信者も同じ低レベル層を形成する。公明党はその代表だ。
 バブル経済が弾け税収が減少した結果、緊縮財政が続き国民生活に関係する予算が軒並み削られ市民生活が塗炭の苦しみに喘いでいる時、国会から地方議会に至るまで議員が特権階層化してきた。その行き着く先が政活費の乱費問題となったと思う。
 かって真面目な政治家は井戸塀と表現された。ところが今や志など求めることが無駄な議員が多数である。欧州の先進諸国では夜議会を開き普通の市民が議員として活動するところが増えている。職業政治家を排除する流れが出来ているのは興味深い。日本の昔の井戸塀政治家と同質だ。

政活費 いつの間にか 生活費

こんな情けない川柳など書きたくもない。
(2016.9.25)

<みうらのま> 氷山の一角から氷山の大きさを推(し)る

東大生の有罪判決
 東大生に有罪判決。といっても「やーい、いい気味」という話ではない。
 判決によれば「酔った女性にわいせつ行為をする目的でサークルを結成して実行した」罪。「東大生がそんなコトをするなんて!」という話でもない。
 ふと、数年前にあった、「センター入試の試験問題が『Yahoo!知恵袋』に投稿された」というニュースを思い出したのだ。犯人は受験生で試験時間中の返信を期待して質問を投稿していた、というアレ。
 以前から「通信機能のついたカメラとバイブがあれば不正は可能だ」と入試担当者に指摘していたので、不正行為自体に驚きはない。私が驚いたのは回答を求める先が「Yahoo!知恵袋」であったことだ。
 裕福な家庭かチョイト気の利いた人間なら、家庭教師か友人にでも正解の送信を依頼するだろう。たとえ友人がアホでもネットで検索すれば、それなりの解答を得られる科目も多いはずた。
 そして、私を驚かせた後、不安にさせたのは、このニュースに対する関心が、「Yahoo!知恵袋」の説明と「試験場へのスマホ持ち込み規制の可否」に集中し収束していったことだ。
 たとえ、「Yahoo!知恵袋」を知らなくても、その概略を聞き、少しだけアタマを働かせれば、同様の手口による不正が広汎に普及したことによって、ついに公の場に不正入試の助力を求める粗忽者までもが出現するに至った、という経緯が想像できるはずだ。とすれば次に関心が向くのは、海に流出しちまった汚染水(不正合格者)の量はどれほどか?ではなかろーか。このことに触れるニュースを見ることは無かった。
 覆水盆に返らず、今さら調べようがない、問うても詮無き事、という理屈はわかる。しかし、「不正が発覚しました」よりも「不正がコモディティ化してました」のほうが、よっぽど深刻な問題だろー、という気持ちが拭えない。
 だってですよ、立派な大学を出た偉い人たちの学力や良心が知らない間に、私たち一般人の想像以上に劣化しているとしたら、それはかなり、恐ろしいことだと、思いませんか?

運転手はキミだ、車掌はボクだ
 例えば、バスの運転手が妙な性癖を持っていたとしても、私は気にしない。しかし、運転手が運転技術を持って無いのは困る。
 SM大臣、下着ドロ大臣、少年買春議員といった性癖に起因するスキャンダルに倫理的問題が無いとはいわない。しかし、「歯舞」を読めない沖縄北方担当大臣とか、国際機関が定めた被曝放射線量を「何の科学的根拠もなく」と断言しちゃう環境大臣とか、ポツダム宣言を読んでないと断言しちゃう総理大臣とかは、次元が異なる問題だ。たとえ、浅学な私がそれを知らなかったとしても、やはりそれとは次元が異なるはずだ。なぜなら、私はバスを運転しない。国民を代表して行政をコントロールする立場にある人達が、そこに求められる最低限の知識や教養を持って無いとすれば、それは性癖より、よっぽど深刻な問題だろー、という気持ちが拭えない。

 もちろん、「ド忘れした」、「たまたま知らなかった」、「うっかり誤解を生む表現をしました」などの釈明を全否定する根拠など私にはない。スマホによる不正入試も「Yahoo!知恵袋」の件が日本で初めてだったのかもしれない。
 しかし、小学校で「同様に確からしい」とかって習った統計的蓋然性てもんがある。それに倣えば、これくらいは言っても許されると思うのだ。つまり、「彼らは私達の想像以上に、視野が狭く、思慮が浅く、感性が鈍く、心が未熟で、先見性に乏しく、知識も教養も立場相応の水準に遠く達していない(かもしれない)」と。表現がくどくなった。強調したいのは「私達の想像以上に」だ。
 税金の空費が避けられないのは、1万箇所が点検漏れの原子炉もんじゅ、盛り土がなかった豊洲新市場、聖火台の設置場所が無かった新国立競技場だけではないはず。これらに共通するマヌケさが顕すのは「私達の想像以上に」行政とその仕事全体の劣化が進んでいる、てことだから。



<田吾作の声> 沸騰する東京都劇場  NO.154

 小池百合子新都知事の行動から目が離せない。オリンピック費用の巨大化にもメスが入ることを期待するが、築地市場から豊洲市場への移転問題がクローズアップされている。知れば知る程、今までの杜撰な都政の内実が明確になり、怒りを飛び越して悲しくなる都民も多いのではないか。近代化され効率化された筈の維持費が何故一日当たり今の3倍になるのか、敷地が広くなったのに魚の解体スペースが窮屈になった理由は何故とか様々な疑問があるが、そもそも移転構想時に大きな問題となった豊洲の土壌汚染対策として決め手であった筈の盛り土がされていなかったことが判明し世間は唖然となった。
 真相の究明は予断を許さないが、利権につながる自民党都議はわれわれも騙されたとばかりに都庁幹部批判に回り「被害者」顔するのは愛嬌だが、これで反小池の姿勢はとれず従順になり後はこれ以上の追及がないことを祈るのみだろう。これは都議の報酬よりも低くなる知事報酬の半減を打ち出し都民の支持を取り付けた小池知事の作戦勝ちである。
 ここで忘れてはならないのは都官僚の横暴を許した歴代知事の責任である。特に石原は強面で公的な場でも罵詈雑言で真っ当なマスコミを脅して強権政治を築いてきた、舛添はけち臭い予算の横領を批判されたが石原は南洋をはじめ世界中を遊びまわって大金を浪費したことを忘れてはならない。事実を最も知る役人には甘くというのが彼の人心収攬術でもあったのだ。マスコミは沈黙し責任を放棄した。
 何れにせよ小池百合子の喧嘩上手は鮮やかで、立候補した時から計算し尽くした演技は学ぶに値する。ただ都の問題は表面化したがどういう結果になるかは主演の姿勢次第だ。
(2016.9.13)

<田吾作の声> ニセ『保守」が席捲する時代 NO.153

 御用マスコミばかりでニュースを見る楽しみが減った昨今だが、テレビではTBSは見る。日曜日のサンデーモーニングは録画して見ることもある。そう言えば土曜日の報道特集、日曜深夜の報道の魂もTBS系列だ。コメンテーターとしてレギュラー出席する岸井成格だが従来は奥歯に挟まったような切れの悪い毎日新聞の記者としてしか見ていなかった。今も姿勢は変わらないが時世のためかその発言が「まとも」に思えるから不思議だ。その彼が佐高信と『偽りの保守・安倍晋三の正体』という対談本を出したので早速買って読んだ。佐高は社民党べったりで時として首を傾げたくなる原則論に固執することがあるものの基本的にはまともな反権力の立場を貫く評論家の一人である。
 その中で岸井が、渡部昇一などが名乗る「放送法順守を求める視聴者の会」の意見広告で名指しの批判を受けたことを知った。強まるシンゾウ一派のメディア支配の一環であることは、読売と産経に掲載されたことで直ぐに理解できた。対談の二人は同じ大学でゼミも一緒の同窓生であるのに、従来は主張も違うためか番組中では親しさなど微塵も感じさせない仲だった。それが急接近の訳は保守傍流のシンゾウがすすめる出鱈目な政治への危機感である。戦後保守政治の歴史を知り尽す二人だけに多くのエピソードが紹介され面白い。単細胞の発想でしか世界情勢や政治、外交、経済を見れないシンゾウの狭量な背景なども理解できる。
 ところで民進党の党首選が行われているが、世間の注目度は低い。その理由が何よりもシンゾウが進める政治路線への明確な対抗姿勢も意欲も感じ取れないからだろう。本物の政治家がいなくなったという本書の発言は的をついている。
(2016.9.6)

<みうらのま> 日本会議=「田舎の長男」論

 原発事故直後に福島から千人の避難者を受け入れたオラが町を誇らしく語った後に田舎の長男は断言した。
 「日本は原発を捨てられない。なぜなら、それはアメリカの命令だからだ」

 内容はトホホな属国の惨状なのに、勇ましく、男らしさに満ちたその言い方が妙に気に掛かり、
 「んだね、先の参院選、沖縄と福島で現職大臣が負けたのも、関係あんのかもすんないね」、などと応じながら、私の頭は別のことを考えていた。

 少し前に「日本会議の研究」を取り上げて、「こりゃ、強敵だわ」と書いた。もちろん、これは「影のボスキャラが現れた、そいつがめっぽう強くって、」といった意味ではない。
 この本で一躍有名になった菅野 完氏が、最近、世間の日本会議に関する陰謀論的興奮に対して水を浴びせている。いわく、「そんなやつ、おらへんちゅうねん。冷静に事実だけ見ていかなあかんでしょ」。彼らの本質は「「女・子供は黙ってろ」という、「僕の中にもいる"ニッポンのオッサン会議"である」。

 菅野 完氏の中だけではない。多かれ少なかれ、私を含め、全ての日本の男のなかに在るミソジニーやマチズモ(私の言葉では「田舎の長男」的な)、悪の秘密結社のイメージからは程遠い、近代日本の土着的思考が日本会議の理念の中核だ、という見解に共感する。

 「日本は原発を捨てられない。なぜなら、それはアメリカの命令だからだ」
 この思考は欧米との大戦を受け入れた日本人の意識を抑圧しがち。 
 この思考は脅迫的に勝者であることを求め、弱さを認める勇気を見失いがち。
 この思考は終戦は認めても敗戦は認めず、そのコンプレックスから勝者にへつらいがち。
 この思考は戦後の経済成長という栄光と自分を同一化しがち。
 この思考は戦後の経済成長の負の側面から目をそらしがち。
 この思考の主体は大人・男であって、子供を保護される対象に限定しがち。
 この思考の主体は大人・男であって、女を銃後の協力者に限定しがち。
 この思考は都合よく組み立てた過去に従属し、未来に従属を強制しがち。

 母の実家を後に、近所に住む85歳の伯母を訪ねた。
 「あれ(311)以来、おらたちオナゴの茶飲み話でも、政治の話が出るようになったハ」
 素朴なババチャの話から、先の参院選の奥羽越列藩同盟のような結果に合点がいった。

 行き詰り、追い詰められ、うなされている男・大人どもを真夏の夢から救出せんと、女・子供・老人達が総掛かりで、社会を揺り起こしている、正気を取り戻せ、と。
 そんなふうに見えた。

プロフィール

日本一新の会 (多摩出張所)

Author:日本一新の会 (多摩出張所)
<特別寄稿を募集致します>
当出張所では、安保法案成立に伴い「平時はブログを開設するほどではないけれど、今回だけは黙っていられない」というあなた様の原稿を
tama.nipponissin@gmail.com にてお待ちしています。報酬はございませんが、必ず(明白な悪意や公序良俗に反する場合を除き)掲載させて頂きます。よろしくお願いします。

田吾作、みうら、anndue

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