「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声> 生前退位に追い込む者  NO.147

 天皇が退位したい意向であることが報道され、大きなニュースとなって駆け巡った。天皇制へのしっかりした考えを持たぬ者としては、皇太子へ譲ればいいではないかと疑問ももたず反応した。国粋的な輩が認められないという言辞を述べたことを知ると余計に退位賛成となる。ところが、平野貞夫さんの意見を拝聴すると事は単純ではないことが判り退位の是非は慎重な考えに変じた。
 問題は彼がどうして今の時期に退位を口にしたかということである。どうもマスコミは何も掘り下げがなく肝心のことがさっぱり理解できない。昔ながらの表現を用いれば、逆臣は天の真意を知らず伝えずと言ったところか。戦後の天皇家(特に現天皇)の歴史は第二次大戦への痛切な反省と犠牲者への哀悼の旅、即ち平和の希求そのものだったと言える。その姿は政治的言辞を禁じられているだけに胸中を察するに余りある。
 ところが政治家/臣シンゾウは口が裂けても戦争への反省の言葉は口にせず、事ある度に海外への戦争行為を正当化する。親の心子知らずの類を越えた乱臣ぶりで彼の登場以来天皇の心が一日として休まることはなかったと推測する。逆臣と言った所以である。特にシンゾウの祖父岸信介が大戦の指導者だった故に彼の破廉恥ぶりが許し難いのではないか。
 天皇の政治への関与を禁じながら、政治家の天皇の政治利用が目に付く。この矛盾を解消しないと「天皇制」そのものが危ういものとなる。明治以来の薩長が始めた政治の天皇引き回しに歯止めを考えることも必要だ。何れにせよ生前退位の意向は政治行為を禁じられている天皇のギリギリの政治的判断による抗議と思う。一条の人は九条を愛している。
〈2016.7.26〉
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<田吾作の声> アメリカ人の本音 NO.146

 アメリカの黒人の怒りが収まらない。素手の黒人を数人の白人警官が抑え込み至近距離で発砲する場面は、不謹慎だが欧米人がアフリカの野獣動物を捕獲する場面とダブって見えた。要は相手を人間と見ていない捕獲者のやり方なのだ。そこには人権だとか民主主義とは全く無縁の現実が映像を通して迫ってくる。今回のリアクションは黒人の側も警官をおびき出し銃撃するという反撃を生んでいる。とてもじゃないが西欧が見下し馬鹿にする中近東の社会情勢と変わらない。
 アメリカの人種差別は建国以来の伝統で奴隷なしには今日の繁栄を築くことは出来なかった。国のテーゼである民主主義からみて相反する人種差別だが絶対に解決できない難題である。リンカーンが奴隷解放令を出して約150年、M・L・キング牧師が主導した公民権法運動から約50年、これだけの歴史を経たにも関わらず白人による人種差別社会は不動である。東洋人などの黄色人種も増えているが彼らの多くは名誉白人として自覚し白人に忠誠を誓うという構図が確立し、黒人の下層化が固定している。彼らが白人に受け入れられるのは大リーグやアメフトで活躍し道化の如くペット化するしかない。世界中で侵略戦争を止めないアメリカにとって安い弾除け軍人として重宝される以外は。
 大統領選でトランプなる候補が登場して世界中で問題視されている。民主党は勿論、共和党内でさえ批判の声が上がっている。だがこの現象は今まで表層では自由平等を言いながら実際は白人優越・人種差別主義者というアメリカ人の本質が一気に表面化したに過ぎないと思う。
 一方的に警官に最大の敬意を払うオバマには違和感を持つ。モハメド・アリの行動が輝きを放つ。
(2016.7.19)

<田吾作の声> 反撃は東京から NO.145

 参議院選は自公と改憲勢力の圧勝に終わった。事前の予測通りとは言え現実になると深刻である。その余波が冷めやらぬ中、東京都知事選が始まった。野党統一が実現し、久し振りに光明を見出せたことが今後の反転攻勢に期待を抱かせる。
 民進党で推薦された古賀茂明が立候補を辞退し鳥越俊太郎に祝福のエールを送ったこと、過去2回の都知事選敗北の捲土重来を期す宇都宮健児が出馬を断念したことは清々しかった。先の参院選の敗北の大きな要因が民進党幹部の統一名簿作成を拒否した姿勢にあったが、無責任なその連中が少し反省し野党統一に本気になったのか。共産や社民も従来なら宇都宮推薦に拘る筈だが候補者選びに前の野党統一の枠組み作りを重視した。特に共産党が参院選で他党候補を協力する割には、他党からの協力が少なかったにも関わらず統一優先の姿勢は評価したい。統一を党勢拡大の戦術とせず現実に真剣に向き合っている証左だ。
 結局は野党共闘の魁となったのは小沢一郎の努力が出発点である。いち早くシンゾウの暴走を止めるには野党が大道に就く以外にないとの彼の呼びかけは嚆矢と言える。参院選の中で志位共産党委員長と応援演説に立つ姿は彼の共闘への誠実さの表れを感じさせた。
 自民党は岩手や新潟に次々に幹部を送り込み小沢潰しに執念を見せたが退けられた。選挙後は元生活の党で民主党政権下で大臣を務めた平野某を自民党に抱え込む挙に出、相変わらず攻撃を止めない。
 彼らが小沢をこれ程までに恐れるのは、小沢に真理がありシンゾウの虚構を見抜く力を持っているからだ。都知事選は単なる地方選ではなく、ストップ・ザ・シンゾウの意味を持つ。
(2016.7.14)

<田吾作の声> 失敗を総括しない国ニッポン NO.144

 EU離脱を国民投票で決したイギリスだが、今度はイラク侵攻に関する検証報告を行った。2003年、ブレア政権は時のアメリカブッシュ政権の政策に追随しイラクのフセイン政権が大量破壊兵器を所有し中東諸国に脅威を与えているとの口実で戦争を仕掛け、イラクを破壊と混乱に陥れフセインを処刑する暴挙を行った。今度の報告でも大量破壊兵器の存在自体が裏付けのないものであり誤りであったことを明らかにした。国際法さえ無視した無謀な戦争が、以降底なしの宗教対立と民族対立をもたらし中東全域を混乱に陥れ、現在のISイスラム国の登場を招いたことを誰しもが知っている。
 この時日本の小泉政権もアメリカの方針を支持し支援を行ったが、戦争の口実が嘘だったと明らかになっても以降の政権は開き直るだけだった。イギリスが第三者による独立調査委員会を設置し検証作業を行ったことと大違いである。報告書の提出以降、イギリスではブレア首相の裁判を求める声が湧き起こっているという。
 日本の過去に触れようとしない性癖は国際的には異常と言わねばならない。日本人が反省をしたがらない総括を避ける体質であることは、第二次大戦の総括さえせずに「一億総懺悔」という言葉で戦争責任を曖昧にして誤魔化してきた歴史が教えている。原発事故で大惨事を引き起こしたフクシマの原因も責任も曖昧にしたまま、次々と原発の再稼働をすすめる今の政治と通じている。自国で戦争の総括をしなかったことは戦争犯罪人を総理として戦後政治に復活させ、その孫が祖父の志を受け継ぐという異様な歴史にまでつながっている。日本、この誤りを認めない恥ずべき国。
(2016.7.10)

<田吾作の声> 問われている日本のスタンス  NO.143

 バングラデシュのテロ事件は日本中に大きな衝撃を与えた。遂に起きたかというのが正直な思いだ。安保法制の強行成立により世界中にアメリカ軍の友軍として自衛隊を送ることを明確にし、シンゾウがアラブ諸国民を敵に回しイスラエルと軍事協力をすすめると昨年エルサレムで宣言してから世界の中での日本の政治的スタンスが明確に変わった。だのに日本は西欧の一員とみなされ敵国扱いされた変化を無自覚であることが今回の事件で明らかになった。
 何故日本人が標的に?遅れている途上国の開発に働いている人を標的にするなんて!・・・等の報道は典型的なもので、このような国民の感情に訴えるやり方はシンゾウの一層の強行路線を容認し後押しすることにつながる。同じような苦い経験を先の大戦で味わっているのだから国民の意識レベルそのものが問われている。既存マスコミの報道だけに埋没すると喜劇になりかねない。この劇の監督はシンゾウ、脚本マスメディア、役者日本国民となるし、スポンサーは財界とアメリカであることは言うまでもない。
 かってありもしない大量破壊兵器所有を口実にイラクを侵攻し国家・民族・宗教を破壊分断し尽くしたアメリカだが、そのことが現在のテロの連鎖・拡散をもたらしている。先進国の中ではイスラム圏では例外的に日本は友好的に扱われたが、それが過去の幻想に過ぎないことを覚醒させた事件でもあった。テロに巻き込まれたのではなく、テロを呼び込んだ必然の結果だと理解する他ない。
 これからも名誉白人日本人への攻撃の危険性は薄れることはない。逃れる道は安保法制の廃止、イスラエルとの協力関係の破棄でニュートラルにすることだ。それには自公政権退陣が必要だ。
(2016.7.7)
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日本一新の会 (多摩出張所)

Author:日本一新の会 (多摩出張所)
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当出張所では、安保法案成立に伴い「平時はブログを開設するほどではないけれど、今回だけは黙っていられない」というあなた様の原稿を
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