「国民の生活が第一、自立と共生、政治の根本について多摩地区で議論する広場」

<田吾作の声> この国はすべてが偽物   NO.205

 神鋼の仕様を満たさない製品の納入が常態化していた事件は国際的にも波紋を広げ、モノづくり日本の屋台骨が大きく揺らいでいる。「技術の日産」の無資格検査も明らかになり、日本の製造業自体に嫌疑が生んでいる。タカタのエアバック大量リコール、東芝の不正会計などを振り返れば当然のことだ。これらの不祥事の原因をマスコミはそれなりに分析しているが不十分だ。要は内部のチェック体制が機能していない事であり、最大のその役割を保持する筈の労働組合が堕落し御用組合化していることが問題なのだ。大企業労組が覇権を握る連合は政治道楽に現をぬかしながら肝心の職場では経営側のやりたい放題を見逃している。その象徴が原発推進の姿勢である。彼らの本心は労働者や国民の安全など考えず企業利益最優先こそが特徴である。
 シンゾウは総選挙をコユリの「希望」による陽動作戦で優位に戦っていると言われている。森友・加計学園問題については一切語らず白を切っている。安保法制もフクシマ原発問題も国民の疑問は一切無視し、一方的に北朝鮮の脅威をあげて正当化しアンダーコントロール下で安全だと断言する。再三口にする「丁寧な説明」など無縁なやり方は国民を上から目線で従わせる戦前の国家主義者と同じであることを物語っている。こうした出鱈目なやり方を許すのは、議会にチェック機能がないことによる。野党劣勢による安倍一強がなせるワザなのだ。
 日本の現状は外部から見れば偽装国家、フェイクステイツと呼べばぴったりだろう。今度の総選挙は民主主義を問うものとか、戦争国家の道を阻止するとか様々な意義づけがあるが、小生にとってはフェイクステイツを正す第一歩の闘いということになる。
(2017.10.20)
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<田吾作の声> かって10・8羽田闘争があった  NO.203

 1967年10月8日、時の総理佐藤栄作の南ベトナム訪問を阻止しようとした学生の一人が機動隊によって虐殺された。当時の南ベトナムはアメリカの傀儡で人民の支持を失い国際的にも見放されたていたが、アメリカの意を汲んだ日本がテコ入れをするための訪問だった。あれから50年を経た昨日、記念の催しが開かれた。
 小生の人生にとっても忘れられない出来事でとても他人事とは思えない特別なものだった。全共闘世代が大挙して集まった感じで、何も知らない人から見ればジジ、ババ(少ないながら)が何で盛り上がっているんだろうと映ったかもしれない。静かな熱気に包まれた集会だった。
 主催した「10・8山崎博昭プロジェクト」は彼の出身校である大手前高校、京都大学の関係者を中心に結成されたものである。その目的に掲げたモニュメン建立は羽田空港近くに出来たし、記念誌の刊行は1分冊が10月に完成し市販され始め、ベトナムでの反戦展示は現在ハノイで実施中ということで順調に進行していて関係者の熱意が伺える。
 集会では、「10・8と反原発の今をつなぐもの」との水戸喜世子さんの話、アメリカの枯葉剤被害者が生活する「平和村からのメッセージ」報告、品川徹による詩の朗読、福島泰樹の短歌絶叫コンサートが続き最後まで心地よい緊張が途切れることはなかった。その後の懇親会も同じ青春を共有しているためか初対面同士でも旧友再会の趣きだった。
 奇しくも佐藤を大叔父にいただくシンゾウが総理の現在、直接的な日本の海外での武力行使が現実的な問題となっている中での、この日の行動は大きな意義を持つものと思う。われわれは山崎博昭を忘れないし、彼の死を無駄にしないためにも反戦の思いを強くした一日だった。
(2017.10.9)

<田吾作の声> 繰り返す歴史  NO.202

 大義なき自己保身だけのシンゾウによる解散は予想以上の展開をし始めた。急速な野党再編の動きだ。楽勝と思い込んだ自公が場合によっては敗北するという危機感が広がっているようだ。死せる民進自公を走らす?「当選だけを目指す政策無き野合だ」(安倍言)、「世界の指導者と親しく渡り合えるシンゾウに今後も託そう」(山口言)両党幹部の絶叫演説がそれを証明している。
 小池新党希望に民進党がなだれ込むことを決め、ユリコは思想調査でリベラル派をチェックするというから、民進党内で最後まで安保法制反対を貫いた面々は排除されかねない。彼女は保守を強調するが右派に近いと感じる。アメリカで言えばトランプであり、彼らは良識的な人たちをリベラルと決めつけ嫌悪するのが特徴である。この傾向が強まったのはソ連邦崩壊後で、敵対する共産主義が消えると攻撃の対象をリベラルに移した。無条件で星条旗に拝跪する日本の保守も同様だというべきだろう。今やかっての自民党では穏健派と言われた田中角栄、大平正芳などの流れは少なくとも表舞台では皆無になった。
 こんなやり方でしか改革は出来ないのか。結果が全てだという政治の世界では悪魔とだって組むことがあると例えられこれまでも合従連衡を繰り返してきた。これでは国民の政治意識が高まるとは思えない。ドイツあたりのレベルには到底及ばない。ムラ社会の遺伝子が繰り込まれた日本人は変化を嫌い、異端者を排除してまとまりを強めることを旨としてきた。結局、選挙終了後には結果如何に拘わらず政界再編が起きることは予測がつく。
 純粋に民主主義を信じ闘ってきた安保法制反対の若者たちの心を歪めるのではないかとの思いが脳裏をよぎる。
(2017.9.30)

<田吾作の声> 狂人がまた一人増えた  NO.201

 シンゾウが国会を解散するというニュースが駆け巡っている。それも臨時国会を召集し所信表明演説も行わない冒頭解散だというから出鱈目ぶりだ。当初臨時国会開催は森友、加計両学園の真相究明を求める野党の要求だったから、批判が冷めるのを待った開催かと思いきや審議をしないというのだから、森加計隠しの解散であることを公に宣言したも同然である。最近の内閣支持率が若干改善されたことを根拠に首相は、国民は疑惑問題を忘れていると判断したという解説があるが多分そうだろう。われわれ国民も舐められたものだ。
 争点に北朝鮮の核の脅威を掲げるというが、これとて米朝トップの狂人同士の脅しあいを好機と捉えアメリカの軍事戦略をエスカレートさせようとするシンゾウの危険な火遊びに過ぎない。拉致被害者の解決はこれで見通せなくなり、ロシアとの関係悪化でシンゾウのただ一つの十八番だった北方領土返還は遠くなり、中国との尖閣を始めとした軋轢は恒常化することは素人だって予測できることだ。地政学的に考えても朝鮮問題は中ロの協力抜きで解決できる代物ではない。その二国を抜きで対話が効果ないので圧力をかけるとし、米軍の武力行使さえ容認するシンゾウもこれで狂人の資格を有りと考える。
 ミスばかり重ねるJアラートで徒に国民の間に不安感を政府は煽っている。我が国の領空を遥かに越える宇宙空間を飛ぶロケットに日本への脅威だと言うが、その論法を借りると現在無数の宇宙空間を飛んでいる衛星も脅威という事になる。北朝鮮の核兵器開発には賛同しない小生であるが、核兵器禁止条約に参加せずアメリカの核の傘下を是とする日本にそもそも他国の核兵器を批判する資格があるのかさえ疑問である。
(2017.9.22)

<田吾作の声> 人の尊厳    NO.200

 先日、Mさんが脳出血が原因で亡くなった。43歳という若さだった。生まれつきの肢体不自由で脳性麻痺の重度障害者である彼は明るく誰からも好かれる人柄だった。小生が何よりも感心したのは20代で知的と身体の重複障害者である同じ障害者である3歳下の女性と結婚し家庭を営んでいたことだ。二人が連れ添い豪徳寺界隈を散策する光景を思い出す。
 その彼は葬儀を許されなかった。理由は生活保護を受けていたためで、火葬料など10万円程度の金が区から出るので別にあらたまった式を行うなど認められないという理屈である。仕方なく関係者は火葬場で花を捧げることでお茶を濁すしか仕方なかった。人並みの葬儀を行うことができなかったことは残されたM夫人の気持ちを一層暗いものにしたと思うとやり切れない。小生自体は冠婚葬祭については一過言あるが、皆が改めて亡き友人へのケジメをつけることさえ許さない仕組みには納得できない。
 そもそも生活保護制度が社会保障の考えから外れ、為政者にとって民を統治するための社会政策的な位置づけが強いからではないか。そのため人間の尊厳という側面が捨象され単なる生き物を保護するというレベルに堕して仕舞っているのだ。
 言わば社会的底辺に表れた一現象だが現代社会の不条理と矛盾を浮き彫りにしている。高い憲法の理念と余りにかけ離れた現実。勿論、社会保障だけでなく教育、人権など多くの分野で同様の問題が日々起きているだろう。身近に起きたことで改めて自らの意識の低さを認識する機会になった。
 「葬儀」後、M夫人と会ったら予想外に明るくて安心した。10月には恒例となったわれわれの所属する団体によるバス旅行に参加し、M夫人を激励しようと考えている。
(2017.9.8)
プロフィール

日本一新の会 (多摩出張所)

Author:日本一新の会 (多摩出張所)
<特別寄稿を募集致します>
当出張所では、森友問題について
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tama.nipponissin@gmail.com にてお待ちしています。報酬はございませんが、必ず(明白な悪意や公序良俗に反する場合を除き)掲載させて頂きます。
よろしくお願い致します。

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